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おすすめ社会派小説【考えさせられる】まず読むならコレ

こんにちは! ネイネイ(@NEYNEYx2)です。

社会に潜んでいる問題を訴えられる作品や、実在する人物や事件をモチーフに描かれた物語に考えさせられる小説。

今回はそんな、社会問題を問われる作品の中から『おすすめ社会派小説』をご紹介します。

まだ、読まれていない本があれば、これを機に読んでみてはいかがでしょうか。

 

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目次(タップできます)

おすすめ社会派小説

『オレたちバブル入行組 – 半沢直樹1』池井戸潤

あらすじ

バブル期に大手銀行へ入行した半沢直樹。今は、大阪西支店にて融資課長を務めていたが、支店長命令でしぶしぶ融資をおこなった会社が倒産した。さらに、すべての責任を半沢に押し付けようとする支店長。

窮地に追い込まれた半沢には、債権回収の道しか残されていない。ここから、半沢の逆襲をはじまるのだが、そこには思いもよらない事態がまっていて…。

おすすめポイント

自分の保身に走りおとしいようとする者たちに、半沢は苦しめらる。しかし、数々の苦難を前にしても怖気ずくことなく、己の信念を貫き通して立ち向かっていく。その姿勢に、読者も感情移入させられ物語に引き込まれてしまう。

窮地に追い込まれても大逆転を信じて突き進んでいく、その手に汗握るストーリーに痛快さを味わいスカッとさせられる作品。

『空飛ぶタイヤ』池井戸潤

あらすじ

赤松運送のトレーラーからタイヤが外れて、近くにいた母子を直撃した。「整備不良」が原因とされたが、赤松運送の社長である赤松徳郎は、整備には細心の注意を払っていたこともあり納得できずにいた。

やがて赤松は、車両自体に欠陥があるのではと疑いを向ける。大企業である「ホープ自動車」の厚い壁に阻まれ、周囲から孤立しながらも事故の真相に迫っていく…。

おすすめポイント

事故から経営的にも窮地に追い込まれていく赤松運送の赤松徳郎。取引先や警察、世間もからも疑いの目を向けられ、信頼は地に落ちた状況において、信頼してくれる仲間や家族のため立ち上がろうとする赤松の姿には、胸を熱くさせたれる。

ひとつの事故をきっかけに、どん底に突き落とされつつも奮闘していく中小企業の赤松運送に、大企業の組織内でいがみ合う人間模様にと、感情移入させられ心を揺さぶられる物語。

『手紙』東野圭吾

あらすじ

武島剛志は弟を大学に入れるため、金欲しさに空き巣に入り殺人を犯してしまう。刑務所に入った剛志は、月に1度、弟の直貴のもとに、手紙を送る。人生のあらゆる場面で、「強盗殺人犯の弟」という足かせが付き纏っていく。それでも、理解を示してくれる女性と出会い家庭を持った直貴は、ある決意をするのであった…。

おすすめポイント

犯罪加害者の家族をテーマに、その過酷さと苦悩が痛いほど伝わってくる。罪というものの重みを深く考えさせられる。犯罪者の家族というレッテルを抱えながらも、必死に生きようとする姿に胸を締めつけられる作品。

『罪の声』塩田武士

あらすじ

京都で紳士服のテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品のなかからカセットテープと黒革のノートを見つけた。ノートには大量の英字のほかに「ギンガ」と「萬堂」の文字が書かれていた。また、テープを再生すると、幼いころの自分の声が聞こえてきた。それは、31年前に日本を震撼させた脅迫事件に使われた男の声とまったく一緒であった…。

同じころ、大日新聞の記者である阿久津英士も、この未解決事件を追っていくことに。

おすすめポイント

グリコ森永事件をモチーフにした本作。大企業を標的にした誘拐に身代金要求、毒物混入をばらまく凶悪さに加えて、マスコミや警察を挑発して巻き込んだ劇場型犯罪。その未解決事件の真相に迫っていく新聞記者と脅迫テープの声の男。まったく立場の違うふたりが交錯し、事件の闇に挑んで苦しみ葛藤しながら、自分なりの答えを見いだしていく姿に心を揺さぶられる。

昭和最大の未解決事件に関わってしまった人びとの深淵に胸が締め付けられながらも、心に染みいる物語。

『64(ロクヨン)』横山秀夫

あらすじ

わずか7日間しかなかった昭和64年におこった少女誘拐殺人事件。未解決のまま時効が迫っていたある日、警察庁長官視察が決まった。

しかし、被害者遺族からは拒否され、当時捜査に加わっていた三上義信は違和感を覚える。やがて、見えてくる警察組織の闇に立ち向かっていくのだが…。

おすすめポイント

ロクヨンと呼ばれた未解決事件。警察組織のなかでの権力争いに苛まれながらも、仕事に真摯に向き合っていく主人公の三上義信。人びとの思いがぶつかり合い、駆け引きがおこなわれる臨場感がヒシヒシと感じられ、物語に引き込まれていく。

警察内部の確執やマスコミとの攻防にと人間模様を堪能しながらも、人としての生きざまに感嘆させられる作品。

『コンビニ人間』村田沙耶香

あらすじ

36歳の未婚女性である古倉恵子。大学を卒業するも就職はせず、コンビニでバイトを続け18年で、彼氏がいたこともない。毎日コンビニのものを食べ、夢のなかでもレジを打ち、同じ日々を過ごしている。

そんなある日、婚活目的でやってきた新人バイトの白羽という男がきた。そして彼は恵子に、コンニビ的な生き方は恥ずかしいと告げるのだが…。

おすすめポイント

主人公である恵子は、ちょっと変わり者であり独自の感性を持っている。それが故に、周りから変な目で見られ、社会の異物として扱われてしまう。彼女が好んで選んだ道なのに、社会の輪から少しでも外れた者を認めようとしない社会は、非常に窮屈に感じられる。多様性を尊重すべき現代では、むしろ彼女の生き方を肯定できない社会の方が普通ではないように思えてくるから不思議である。

一体なにを「普通」というのか、と投げかけられ、人それぞれの生き方を深く考えさせられる物語。

『スワン』呉勝浩

あらすじ

巨大ショッピングモールである、「湖名川シティガーデン・スワン」でおこった無差別銃撃事件。死者21名におよぶ悲劇の中で、犯人と接触しながら生き残った、女子高生の片岡いずみ。事件が終結して平穏がおとずれるかと思った矢先、同じく事件にあって生き残った、同級生の古舘小梢により告発文が週刊誌に暴露された。これにより、片岡いずみは被害者から一転して、非難の対象として吊し上げられてしまう。

そんなとき、彼女に一通の招待状が届く。集められたのは、テロ事件にあいながら、生き残った五人の関係者だった。目的は事件のさなか亡くなった吉村菊乃の死の真相を明らかにすることである。生き残った者が抱える秘密とは? そして事件のウラに隠された真実とは…。

おすすめポイント

理不尽な悲惨に苛まれて心に深い傷を負ってしまう片岡いずみ。苦しみに苛まれながらも、どうにか前に向かって進んでいこうとする姿は、読者に訴えかけるものがあるとともに、情報過多である現代社会が抱えている闇があるようにも思え、深く考えさせられるものがある。

無差別テロ事件という過酷な状況のなかで迫られる選択、そして悪のレッテルを貼られ、ひとり孤独な闘いに向かう主人公には、深く心に刺さるものがある物語。

『希望が死んだ夜に』天祢涼

あらすじ

同級生の春日井のぞみを殺害した容疑で、女子中学生である冬野ネガが逮捕された。彼女は、犯行を認めてはいるが、動機については一切語ろうとはしなかった。

ネガは、母親とふたりでギリギリの貧困生活を送っていた。一方で、のぞみはクラスの人気もあり優等生であった。刑事の真壁は、生活安全課の仲田とタッグを組んで捜査をはじめ、意外な真実が浮かび上がってくる…。

おすすめポイント

子どもの貧困という重いテーマが事件の背後にある本作。無知な周りの人たちの反応、ネグレイトや児童労働にと14歳の子どもには過酷すぎる環境と現実。子どもの貧困という闇の根深さが伝わるとともに、自分の物差しでしか物事を見れていないことに気づかされる。また、動機が不明でいて、最後までどうなるかわからないミステリー要素も、読者を惹きつけている。

どうすれば貧困の連鎖を断ち切れるのか、その情景を想像しながら答えを考えさせられ、心に響くものがある作品。

『Aではない君と』薬丸岳

あらすじ

ある日、14歳であるひとり息子の翼が同級生を殺害した容疑で逮捕されたと、父の吉永圭一に知らせが入った。だが、翼は弁護士に事件のことを語ろうとはしない。

そこで父親の吉永は、弁護士に代わり保護者自らが話を聞くことのできる「付添人制度」を使って、付添人となり真相を探ろうとするのだが…。

おすすめポイント

離婚をし息子とは2、3ヶ月に一回しかあっていなかった吉永。そんな状況でおきた息子の事件に、加害者の親としての戸惑いと苦悩が伝わってくる。子どもとどのように向き合うべきなのか、親としてなにをしてあげれるのかを考えさせられる。

子どもが犯した罪に、親としてどのように寄り添うべきなのか、その難しい答えには心をえぐられるものがある。

『絶叫』葉真中顕

あらすじ

人知れずマンションで孤独に亡くなっているのが発見された鈴木陽子。刑事の綾乃は、陽子の歩んだ痕跡を追うことで彼女の壮絶な半生を知ることになる。

平凡な家庭に生まれた彼女が、貧困、無縁社会、ブラック企業にと社会の闇に足を踏み入れていく。不幸なことが重なり追い詰められながらも、生き抜いていく彼女の凄まじい人生の先に待ち受けているものとは…。

おすすめポイント

一般的な家庭で育ちながら、転落した人生を歩むことになる陽子。レールを一度外れたら這い上がることが難しい現代社会の苦しさが滲み出ているとともに、ひとつ間違えば誰にでもおこりえる話に目が離せなくなっていく。

社会から見捨てられたものが、必死に抗いながら自分の居場所を求める姿に、心を揺さぶられる物語。

『人間に向いてない』黒澤いづみ

あらすじ

それを発症したものは、一夜のうちに人間の姿から異形へと変貌してしまう未知の病「異形性変異症候群」。なかでも、引きこもりやニートといった社会的に立場の弱い人たちばかりが発症していた。政府は彼らを死んだものとみなす法律を決めた。

引きこもりの息子が、異形へと変わり戸惑いを隠せない母親である美春。理解を示さない夫に悩まされながらも、どうすべきなのか必死に奔走していくのだが…。

おすすめポイント

突如として醜い異形の姿になる病が蔓延した日本。発症したものを切り捨てようとする世の中の流れは、弱者にたいする社会の関心のなさは現代に通じるものを感じる。また、家族としてどのように子どもに向き合うのか親子のあり方を考えさせられる。

不可解な病により異形の姿になった息子に、家族としてどのように寄り添うべきかを見せられ、希薄になりがちな家族のつながりを改めさせられる作品。

『何者』朝井リョウ

あらすじ

ひとつの部屋に集まりし男女5人。大学の演劇サークルで脚本を書いていた拓人。拓人がひそかに想いを寄せる瑞月。瑞月とは元恋人であり、拓人とルームシェアをしている光太郎。瑞月の留学仲間でいて意識高めの理香。就活はしないと宣言している、理香と同棲中の隆良。そんな5人は、理香の部屋を「就活対策本部」として定期的に集まるようになる。

SNSや面接で発言する奥深くには、それぞれの本音や自意識が見え隠れし、互いの思いが交錯しいく。やがて、彼らの関係を少しずつ変えていき…。

おすすめポイント

就活対策本部と称した部屋に集まる5人の男女。就活の難しさや焦りがリアルに展開され、将来に不安を抱きながら葛藤する日々は、読み手も息苦しくなるが共感させられる部分も多い。そのため、自分自身のおこないを見つめ直すキッカケをくれる作品でもある。

人生における大きな分岐点でもある就活をとおし、自分の弱さを見つめつつ成長していく彼らの姿は、心に刺さるものがある物語。

 

まとめ

どうですか、気になった書籍は見つかりましたか?

この記事を通して、少しでもあなたの読書生活が有意義なものになったら幸いです。

それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ

 

 

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この記事を書いた人

30代の元開発エンジニア。本の書評多め(ミステリ、ファンタジー、気になった本を読む雑食系)。現在は、自由な働き方で生活していけるように、日々の『喜び・怒り・悲しみ・楽しみ』を書きつづっています。

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