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湊かなえおすすめ小説【ジャンル別】まず読むならコレ

こんにちは! ネイネイ(@NEYNEYx2)です。

湊かなえさんの作品は映画やドラマ化されることも多く、読後に後味の悪いという「イヤミス」な作品が特徴的です。

今回はそんな、湊かなえさんの本の中から『おすすめ小説』をジャンル別にてご紹介します。

まだ、読まれていない本があれば、これを機に読んでみてはいかがでしょうか。

 

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湊かなえおすすめ小説【ジャンル別】

湊かなえさんは、1973年生まれの広島県因島市出身。

武庫川女子大学を卒業後は、アパレルメーカーに就職をして、2年間は青年海外協力隊としてトンガに赴任した。帰国後に淡路島の高校で、家庭科の非常勤講師をしていた。

27歳のときに結婚し、翌年には出産を経験して、創作活動をはじめた。2005年に第2回BS-i新人脚本賞に佳作入選、2007年に『答えは、昼間の月』で第35回創作ラジオドラマ大賞を受賞、『聖職者』で第29回小説推理新人賞を受賞して小説家としてデビューを果たす。

2009年に『告白』が第6回本屋大賞を受賞して、映画化もされ大ヒットとなります。また、読んだ後にイヤな気分になるミステリーというイヤミス」というジャンルとともに、著者の名を世に広めていきます。

「湊かなえ」作品のすべて!【年代別の出版一覧】

短編小説

『望郷』

あらすじ

島出身の浜崎洋平は、東京で家庭を持ち暮らしている。ある日、高校時代の同級生である真野美咲から手紙が届いた。小学6年生のときに失踪した、父親のことで話したいことがある、という。当時の記憶が蘇る。母の佳子と父を探して歩いたこと、たびたび家を訪れていた漁師の幸作のこと。話したいこととは、幸作が最近になって語った「ある秘密」についてだというが…。(「海の星」)島に生まれた者が織りなす、6つの連作短編集。

おすすめポイント

狭い島での閉塞感がただよう中で、日々の生活への息苦しさや憤り、周囲の人びととの繋がり、それらが描かれ重みはあるが、温かさも垣間見える。島出身である著者ならではの心理描写に魅せられてしまう。瀬戸内海にある小さな島で暮らす人びとならではの愛憎劇が、心に響わたる物語。

『ポイズンドーター・ホーリーマザー』

あらすじ

女優の藤吉弓香は、故郷での同窓会の誘いを断った。その理由は、母親に会いたくないからだ。昔から、自分を思いどおりにコントロールしようとする母親には悩まされてきた。そんなとき、思いがけない訃報がもたらされる…。(「ポイズンドーター」)正しさと善意の少しの掛け違いが、目の前の情景を鮮やかに反転していく。

おすすめポイント

その人の本当の素顔は、表面からではなかなか判断できない。見る角度を変えれば善人にも悪人にもなりえる。見ていた景色が急に反転した世界には、ハっとさせられ正しいことは何なのかと考えを巡らせてしまう。一つのできごとを視点ずらすことで、異なる光景をまざまざと見せつけられ、それが胸に突き刺さってくる作品。

青春小説

『ブロードキャスト』

あらすじ

町田圭祐は、中学生のころ陸上部に入っており、全国大会を目指す駅伝の選手だった。そののち、陸上の名門である青海学院高校に進むも、ある理由で陸上を続けることを断念する。そんなとき、同じ中学出身の正也から誘いを受け、軽い気持ちで放送部に入学してしまう。未練が陸上にありながらも、正也や咲楽、先輩女子たちの熱意に触発されながら、放送部にのめり込んでいく。ラジオドラマ部門で全国高校放送コンテストに出場することが目標になっていたが、部内でいろいろと問題がおきてしまうのだが…。

おすすめポイント

絶望を味わった状態からはじまる圭祐の高校生活。なんとなく入った放送部だったが、陸上で培った経験をいかしながら熱をたぎらせていき、自身の新たな道を見いだしていく。その姿は、眩しくも羨ましくもある。自分の居場所を見失った少年が、新たな仲間たちと困難に立ち向かうさまに、胸を熱くさせる物語。

恋愛小説

『Nのために』

あらすじ

セレブが住んでいる高層マンション「スカイローズガーデン」の一室で、野口貴弘と奈央子の夫妻が殺害された。現場に居合わせたのは、夫妻に招かれた杉下希美、フレンチレストランの出張サービスで訪れた成瀬慎司、貴弘の部下である安藤望、奈央子の依頼で訪れた西崎真人。彼らの証言により、それぞれが想いを寄せるNと事件の真相が明らかになっていく。すべては「N」のために…。

おすすめポイント

純粋な愛、歪んだ愛、そしてすれ違い。人を愛するとは何なのか、と思わずにはいられない。大切な人を想っての行動が、ほんの少しずれた歯車により、あるできごとに繋がっていく。証言に込められた4人の男女のそれぞれの想いに、切なさと純愛に酔いしれる物語。

家族小説

『夜行観覧車』

あらすじ

遠藤真弓とその家族は、一戸建ての家を建て高級住宅地である、ひばりヶ丘に引っ越してきた。夢に見ていた場所にこしたのだが、小島さと子をはじめとする近隣住民に頭を悩まされる生活を送っていた。救いだったのは、向かいに住む高橋家とは良好な関係を築けていたこと。しかし、娘である彩花の中学受験が失敗すると、徐々に両家の関係にも変化が生まれていく。ある日の夜、真弓が帰宅すると救急車が家の前にあり、騒ぎになっていた。高橋家の主人である弘幸が、流血して搬送されていき、慌てふためく妻の淳子。それぞれの家族の運命がいびつに動きだす…。

おすすめポイント

住んでいる場所、家の大きさ、お金のあるなし、それらに囚われ幸せの形が見えなくなっている人びと。憧れや羨みはあれど、それぞれの家族のあり方、幸せがあるのでは、ということを投げかけられているように感じる。高級住宅地に住む人びとの暮らしぶりから、見える景色の違いに感慨をおぼえる作品。

『母性』

あらすじ

自宅の中庭で、女子高生が倒れているのが見つかった。「愛能う限り、娘を大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」という母は、言葉を詰まらせていた。これは、事件なのか、それとも自殺なのか、世間は騒ぎたてていく。母の手記と娘の回想が交わりながら、徐々に明かされていく真相とは…。

おすすめポイント

娘が生まれたあとも自身の母親の愛を願う「母」、母の愛を求めている「娘」、という親子の話であるが、その愛は大きく捻れたものとなっており、異様な雰囲気がただよう。母と娘という視点が違うだけで、見え方がまったく変わるできごとに引き込まれていく。母の手記と娘の回想をへて浮かび上がるそれぞれの想い、そのすれ違いは、切なくも愛おしくもある物語。

ヒューマンドラマ小説

『花の鎖』

あらすじ

3年前に事故で両親を亡くし、祖母もガンが見つかり入院、さらに英会話スクールで講師として働いていたが倒産して金銭的に困窮している梨花。建設会社で働いていたが、伯父夫婦の紹介にて営業職の和弥とお見合い結婚した美雪。公民館の「花の水彩画教室」で講師をしつつ、週4日ほど和菓子屋でバイトをしている紗月。そして、彼女たちの人生に見え隠れする謎の男「K」とは…。

おすすめポイント

田舎町にただよう不穏な空気。近しいがゆえの軋轢、親しき者への愛情、それらが絡み合い複雑さと同時に面白さを増幅させている。和菓子屋の「梅香堂」がよいアクセントになっているのも見どころの一つ。花の記憶が3人の女性を繋いだとき、見える景色に心を揺さぶられる物語。

『山女日記』

あらすじ

百貨店で働いている律子は、「このまま結婚していいのか」という問いに結論をだすため「妙高山」にはじめて登る。医者の嫁となった姉から「利尻山」に誘われた希美だが、翻訳家の仕事がうまくいかずに親のスネをかじる彼女は、姉に見下されているという気持ちが拭えない。帽子デザイナーの柚月は、以前付き合っていた彼と共にきたトレッキングツアーに、彼との思い出を払拭するため参加した。それぞれが胸に秘めたる思いを抱え、山を登っていき、やがて自分なりの小さな光を見いだしていく。

おすすめポイント

日常のもやもやを抱えながら登っていく山で、自分の今を見つめなおしながら歩んでいく姿は、山の景色もあいまって清々しい気分にさせてくれる。登山をする山ガールたちのリアルな悩みに共感させられ、爽やかな情景を感じられる作品。

社会派小説

『落日』

あらすじ

新人の脚本家である甲斐千尋は、世界的にも注目されている映画監督の長谷部香から、次回作の相談を受ける。15年前に千尋の故郷でおきた「笹塚町一家殺害事件」を題材にしたいという。引きこもりだった兄が、高校生の妹を自宅にて刺殺したのち、放火して両親も死なせた残忍な事件で、裁判にて判決もでている。香はこの事件でなにを撮りたいのか、千尋はどう向き合っていくのか、彼女たちはどこに辿り着くのか…。

おすすめポイント

事件がおこったという「事実」ではなく、結果がもたらされるまでの心が揺れ動くさまを含めたものが「真実」とし、その真実を2人の女性が追い求めていく。ニュースでは語られない事件の裏側をのぞくことで見えてくるものに、切なくも温かさを感じられる物語。

ドラマ化小説

『贖罪』

あらすじ

のどかな田舎町で転校してきた小学生のエミリが殺害された。直前まで一緒に遊んでいた4人の少女たちは、犯人とおぼしき人物を見ていたが顔を思い出せずにいた。15年後、少女たちが成長しても背負い続けてきた罪の十字架と、事件への償いが彼女たちの未来を狂わせることに…。

おすすめポイント

心に刻み込まれた呪いのように、罪の意識が人を追い詰めていく。人の持つ闇の部分があらわになり、触れられたくない弱いところを抉られるさまは、目を背けたいはずなのに不思議と目が離せなくなってしまう。1つの事件がきっかけで、人生を狂わされていく少女たちに、言葉の重さと恐ろしさを実感させられる作品。

『リバース』

あらすじ

きわめて平凡なサラリーマンの深瀬和久は、近所にあるコーヒー店「クローバー・コーヒー」が癒しの場だった。そこで、越智美穂子と出会い、何度か会ったのち付き合うこととなる。ようやく人生が賑わいだした矢先に、美穂子に謎の告発ぶんが送り付けられてきた。そこには、「深瀬和久は人殺しだ」という一文が書かれていた。深瀬には、胸の奥底にしまった忘れたい記憶があった。ついに、「あのこと」を話さなくてはいけないのかと…。

おすすめポイント

深瀬ある事件に関わっていた。しかし、自身の罪はそれほど重いとは思ってはいない。誰かを傷つけるつもりはなくとも、結果として相手に深傷を負わせたなら、それはどれほどの罪を背負うべきなのか。本作では、その罪の重さを問いただしてくる。告発者の狙いはどこにあるのかも、最後まで見逃せないポイントの一つである。どのように罪に向き合うべきだったのか、真相が明かされた後も考えを巡られてしまう物語。

映画化小説

『告白』

あらすじ

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」中学校の1年B組。終業式の日に担任である森口悠子は、教師を辞めることを生徒たちに告げた。その原因とされる、娘がプールに転落して亡くなったことについて語りだす。犯人である「A」と「B」をあげながら、すでに彼らには復讐を仕掛けた、と宣告して去っていく…。

おすすめポイント

大切なものを失った哀しみと憤りは、きれいごとだけでは語れない。それは、教師という立場にあっても同じである。さらけだされた、人の心の奥底を覗き見すれば、嫌悪感を抱くかもしれないが、それが人なのだと感じさせ、物語に引き寄せられてしまう。事件の関係者たちの独白に、人間としての本性が透けて見え、それが読者に深い余韻を残していく作品。

『少女』

あらすじ

高校2年の由紀と敦子は、転校生の紫織の告白を耳にする。それは、親友の自殺を目にしたというものだった。2人はその告白に自分だったらっと、ある思いが胸に宿る。「人が死ぬ瞬間を見たい」由紀は小児科病棟で本の読み聞かせにいき、敦子は老人ホームで手伝いをして、入居者の死を目撃しようと考えた。2人は相手には知らせずに、ボランティアを通じた、それぞれの夏休みが幕をあげる…。

おすすめポイント

思春期ならではの繊細で純粋な心情と、2人の互いを想いやる気持ちが交差していく姿には、共感しつつも心に訴えかけてくるものがある。少女たちの夏休みに体験した忘ようもない、ダークで美しくもある世界に浸ることのできる物語。

『白ゆき姫殺人事件』

あらすじ

化粧品会社に勤める美人社員が、全身を刺されたのち黒こげの遺体となり発見された。週刊誌のフリー記者である赤星雄治は、事件について興味を惹かれ独自の調査をはじめる。取材を重ねることで、浮上してきた行方がわからない一人の女。ネットや週刊誌報道は過熱しており、匿名という悪意が牙をむき「噂話」がひとり歩きし、彼女の表情は見えにくいものになっていく。噂のどおり彼女は残虐な魔女なのか、それとも…。

おすすめポイント

人によって物の捉え方は異なる。故に誰のいっていることが正しいとするのかは難しい。他人の意見を鵜呑みにすることの危うさがうかがえ、それが本作の見どころになっている。人びとが語る無責任な噂話に惑わされることの恐ろしさと、現代のネットやマスコミとの付き合い方を考えさせられる物語。

まとめ

どうですか、気になった書籍は見つかりましたか?

この記事を通して、少しでもあなたの読書生活が有意義なものになったら幸いです。

それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ

 

湊かなえおすすめ小説 まとめ

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短編小説 青春小説 恋愛小説 家族小説 ヒューマンドラマ 社会派小説 ドラマ化小説 映画化小説

望郷 (文春文庫)

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ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)

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ブロードキャスト (角川文庫)

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Nのために (双葉文庫)

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夜行観覧車 (双葉文庫)

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母性 (新潮文庫)

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花の鎖 (文春文庫)

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山女日記 (幻冬舎文庫)

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落日 (ハルキ文庫)

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贖罪 (双葉文庫)

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リバース (講談社文庫)

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告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

告白

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少女 (双葉文庫)

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白ゆき姫殺人事件 (集英社文庫)

白ゆき姫殺人事件

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この記事を書いた人

30代の元開発エンジニア。本の書評多め(ミステリ、ファンタジー、気になった本を読む雑食系)。現在は、自由な働き方で生活していけるように、日々の『喜び・怒り・悲しみ・楽しみ』を書きつづっています。

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