こんにちは! ネイネイ(@NEYNEYx2)です。
SF要素を織り交ぜて、孤独を抱えた者たちの切なくも淡いラブストーリーを描きながら、小さな希望を見いだす作風の作家。
今回はそんな、三秋縋さんの本の中から『おすすめ小説』をジャンル別にてご紹介します。
まだ、読まれていない本があれば、これを機に読んでみてはいかがでしょうか。
三秋縋おすすめ小説【ジャンル別】
三秋縋さんは、1990年生まれの岩手県出身。
2ちゃんねるに「げんふうけい」名義でweb小説を投稿し、人気を博した。そして、2013年9月にメディアワークス文庫から『スターティング・オーヴァー』で小説家デビューしています。
恋愛小説
『君の話』
あらすじ
親しい者もおらず、孤独のなかで暮らしている20歳の青年・天谷千尋。そんな夏に、実在していないはずの幼なじみの夏凪灯花と出会った。戸惑いを隠せない彼に灯花は、「君は、色んなことを忘れてるんだよ」と告げた。
この恋は、出会う前から続いていて、はじまる前に終わっていた恋の話である。
おすすめポイント
テクノロジーの発展により、「義憶」という仮の記憶を植え付けることができる世界。手違いにより望まぬ義憶をあたえられた千尋は、存在しないはずの幼なじみ灯花に出会った。虚構と現実に揺り動かされながらも、彼女に惹かれていく千尋の恋の行方から目が離せなくなっていく。
記憶改変により偽りの記憶を埋め込まれた青年の、儚くも美しい夏の思い出に浸ることのできる物語。
『三日間の幸福』
あらすじ
寿命の査定価格が、1年間で1万円ぽっちしかない「俺」。未来に希望をもてずに大半を売り払い、わずかな余生で幸せを願うが、どうも上手くいかない日々。そんな俺を冷たい目で眺める「監視員」のミヤギ。
そしてやっと、一番の幸せが彼女のために生きることだと気づいが、そのとき俺の寿命は残り2ヶ月となり…。
おすすめポイント
未来に絶望をし、寿命のほとんどを売ってしまった「俺」。残りの余生は幸せに生きようとするが、なにをしても空回り。そんな彼が、やっと本当の幸せに気づく。人の価値ということを通して、生きていくために大切ことを考えさせられ、心をつかまれていく。
未来に前向きになれずにいる青年が、もがきながらも自分の人生と向き合っていく姿に、心を揺り動かされる物語。
青春小説
『スターティング・オーヴァー』
あらすじ
2周目の人生は、10歳のクリスマスからはじまった。すべてをやり直す機会をもらった僕だけど、何一つやり直したいことが思いつかない。だから僕の願いは、「1周目の人生をそっくりそのまま再現すること」だった。
でも、どんなに正解を選択したつもりでも、物事は徐々にずれてしまう。幸せだった1周目のツケを払わされるかのように、僕はどんどん落ちていく。そして、18歳の春に、僕は「代役」と出会い…。
おすすめポイント
幸福なときを過ごしていた20歳の僕は、突如として10歳に戻って人生をやり直すことに。1周目の再現を試みるも、日々の選択のなか少しずつズレがでてくる。ほんの些細なことで最高にも最悪にもなりえる人生に、過去に縛られずに今を懸命に生きていくことの大切さを感じさせる。
もう一度人生をやり直すチャンスが訪れた僕の過ごす日々に、少しのきっかけで人生は不幸にも幸福にもなるのだと気づかせてくれる物語。
『君が電話をかけていた場所』
あらすじ
ある日、突然持ちかけられた賭け。「私と賭けをしませんか? 」と受話器の向こうの女はいった。その醜い痣を消すので、あの子の心を射止めることができれば、賭けはあなたの勝ちです、と彼女は告げた。
生まれときから顔の右側に大きな痣がある僕が、その受話器を取ったその瞬間に、不思議な夏の体験がはじまるが…。
おすすめポイント
顔にある大きな痣にコンプレックスを抱えていた陽介は、公衆電話から謎の女に賭けを持ちかけられた。痣を消す代わりに、好きな女の子と両想いになれるかというものだった。痣がなくなったことで前向きに人生を歩んでいくが陽介だが、好きな子との距離は逆に離れていく。外見が変わったことで揺れ動く心情と、想いが伝わらないもどかしさから目が離せなくなってしまう。
劣等感を抱えた少年の不思議なひと夏の体験に、切なくも甘酸っぱさを感じさせる青春ミステリー。
(上巻が『君が電話をかけていた場所』、下巻が『僕が電話をかけていた場所』の2冊構成になっている物語です。)
映画化小説
『恋する寄生虫』
あらすじ
失業中の青年の高坂賢吾と、不登校少女である佐薙ひじり。孤独を抱えたふたりが、社会復帰に向けてリハビリをおこなう中で惹かれて恋に落ちていく。
だがそれは、虫によってもたらされた「操り人形の恋」であることを彼らは知らない。社会に馴染めないふたりの切なくも幸福な恋の物語。
おすすめポイント
極度の潔癖症でいて失業中の高坂と、視線を合わせられない不登校女子の佐薙ひじり。人生に行き詰まっていた者が、あることをきっかけにして閉ざされていた心を開いていく姿に、魅せられてしまう。
社会に溶け込めずにいる不器用なふたりが出逢い、互いの距離を縮めていくさまが、儚くも美しいラブストーリー。
まとめ
どうですか、気になった書籍は見つかりましたか?
この記事を通して、少しでもあなたの読書生活が有意義なものになったら幸いです。
それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ
三秋縋おすすめ小説 まとめ
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