こんにちは! 10代の頃を思い出してしまったネイネイ(@NEYNEYx2)です。
TVドラマ化もされた「戦力外捜査官」の著者である、似鳥鶏(@nitadorikei)さんの『名探偵誕生』を読みましたので、あらすじや感想・レビューをご紹介します。
『名探偵誕生』似鳥鶏【あらすじ&概要】
あらすじ
主人公の星川瑞人こと「みーくん」が、となりに住む名探偵の「お姉ちゃん」こと波多野千歳に密かに思いを寄せる恋心を、少年から青年になるまの成長を描いた青春ミステリー。
小学4年生の時に学校の友達と、となり町の幽霊団地に「シンカイ」なる謎めいた存在に会いにいく。
しかし、その冒険の中で不可思議な体験をしてしまい、少年たちは不安に駆られてしまう。 そんな時、名探偵の「お姉ちゃん」が救いの手を差し伸べてくれるのだった。
おすすめポイント
今も色あせることのない若かりし頃の思い出と初恋の気持ち。 それがかけがえのない人生の大切な「宝物」とあらためて教えてくれます。
本書を読んで自分自身の10代を振り返らない人は、きっといないでしょう。 そして、その当時のことを思い出し、なんだか気持ちがほっこりすること間違いなしです。
名探偵レッスン
本書では、小学生時代・中学生時代・高校生時代・大学生(前編)・大学生(後編)と5話で構成されています。
その1話1話に、ミステリー初心者でも謎解きがしやすくするために、著者が実践しているミステリーにおける推理法を教えてくれています。
あとがきに、こんなコメントがあります。
実はこれは私が他人様のミステリを読む時にやっていることでして、自慢じゃありませんが私は本格ミステリで「密室だ!」「不可能犯罪だ!」という流れになると、大抵の場合真相がわかります。
(「あとがき」より)
行動範囲の移り変わり
小学生の頃は移動手段が自転車でほんとこの本のように、ちょっと遠くにいくのは冒険にでかけるように感じていたのを今になって思い出させてくれます。
中学生、高校生、大学生と大人になるにつれて、行動範囲も自然に広くなり、関心ごともそれに伴って変化していったのも読んでいて「あー そうそう、あの頃はこんなだったな」っと自分の成長と主人公の成長を比べながら読み進めてしまいます。
主人公の成長
当初は一途に思っている相手に何も告げることもできずにいた少年が、名探偵と共に過ごした日々の中で経験と知識を積み重ね、大好きな人のピンチに心からその人を思い、行動にうつす場面は読んでいて心を動かされます。
自分の幸せを考えるのではなく、大切な人の幸せを心から願い、それを叶えるために実行する姿はとても眩しく、実生活ですさんだ心を奇麗に洗い流してくれます。
感想・レビュー
現代のストレス社会で日々生活していくうちに忘れてしまっていた、青春時代の甘酸っぱくもある大切な記憶を呼び起こし、ちょっと前向きな気持ちにさせてくれる作品です。
学校、仕事、家庭で「嫌なできごと」や「落ち込むこと」があった時に本書を手に取って、ちょびっとだけ癒されてみてはいかがでしょうか。
まとめ
この本の名探偵レッスンで、あなたも名探偵に一歩近づいたのではないでしょうか。
教えてもらった推理法を試したくて、ミステリーを読みたい衝動にかられてしまいます。
それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ
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