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『medium 霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼【あらすじ/感想】すべてが伏線に偽りなし

こんにちは! もう一度再読しようと思うネイネイ(@NEYNEYx2)です。

今回は、相沢沙呼(@sakomoko)さんの『medium 霊媒探偵城塚翡翠』を読みましたので、あらすじや感想・レビューをご紹介します。

巧みに張り巡らされた罠にかからずに謎を解くことができるか、あなたもこの謎にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

こんな人におすすめ

  • 「すべてが伏線」というミステリーに興味がある人
  • 犯行の過程を推理するミステリーが好きな人
  • 本格ミステリーの謎解きが好きな人

 

目次(タップできます)

『medium 霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼【あらすじ&概要】

あらすじ

推理作家の香月史郎は、たびたび警察の捜査に協力して事件を解決してきた。あるとき、霊媒の力で死者の魂を呼び寄せることのできる城塚翡翠に出逢う。彼女の霊視と、香月の論理を組み合わせ、難事件に立ち向かっていく。

一方そのころ、姿なき連続殺人鬼が世間を騒がせていた。証拠をいっさい残さない殺人鬼を捕まえることができるのは、翡翠の力のみなのだが…。

おすすめポイント

推理作家の香月史郎と霊媒師の城塚翡翠のコンビが、論理と霊能力を組み合わせて難事件に挑んでいく物語。

全4話構成になっており、はじめの3つの話は、それぞれ別々の事件に挑んでいく。最終章に衝撃が…。

 

主要な登場人物

  • 香月こうげつ史郎しろう・・・推理作家のかたわら、翡翠と共に事件解決に尽力していく。
  • 城塚じょうづか翡翠ひすい・・・霊媒の力を使って、犯人の特定をおこなっている。タワーマンションに住んでおり、お金には不自由していない。
  • 千和崎ちわさきまこと・・・翡翠の家事手伝いをおこなっている。ときどき翡翠に妙な嘘を信じ込ませて楽しんでいる。
  • 鐘場かねば正和まさかず・・・警視庁捜査一課の警部。たびたび香月に事件の相談をしている。

 

魂の匂い

城塚翡翠は「魂の匂い」を嗅ぎ分けることができるようなのだ。それにより、その人の感情だったり、生活の仕方だったりがわかるそうだ。これにより、犯罪者の匂いを嗅ぎ分けていけるのだ。

こんな能力があれば、対人関係で失敗することはなくなるそうである。また、事件を解決する上でも危険人物が判明すれば、その人物に注意をはらって推理をしていけばよくなる。

ネイネイの驚き顔
ネイネイ
なんだか訓練された犬のような能力だね。

 

魂の共鳴

事故現場となった現場などで、城塚翡翠の身にそれはおきる「魂の共鳴」と呼ばれる現象。人が亡くなる直前の映像が頭に浮かんでくるそうなのだ。それは、あたかも死者に憑依されたような感じらしいのである。

なんとも不思議な現象である。とはいえ、死の間際の状況がわかるのならこれほど心強いことはないであろう。それをヒントに事件の核心に迫っていくことも可能になってくるのだから。

ルーシー
ルーシー
急に「魂の共鳴」の状態になったら、周りは困惑しちゃうね。

 

証拠能力

城塚翡翠の霊媒の力は、犯人を特定するには大きく役立つのだが、一つ重大な欠点がある。証拠能力が皆無ということだ。いかに素晴らしい能力といえど、それだけでは犯人を逮捕することはできない。

そこで、必要になってくるのが、推理作家でもある香月史郎になってくる。翡翠から得られたヒントをもとに、犯人の犯行過程を論理的に組み立てていくのが香月の役割になる。

この香月のパートがあることで、読者も彼の目線に立って頭をフル回転させながら推理を考えることができる。そして、物語に夢中になっていき、一気に読み進めていってしまうのである。

モンブラン
モンブラン
霊媒+論理とは、なんともユニークなコンビじゃな。

 

感想・レビュー

犯人が苦労して要したトリックや小細工が、霊媒の力の前では無意味になってしまう。しかし、そこに証拠能力はなく、論理的な証明が必要というのが、本作の特徴でもあり面白いところでもある。

本作品はとくに、最後まで読むことで印象がガラリと変わってくる。前半がつまらないというわけではない。後半におけるインパクトが強すぎるといったほがいい。

帯に「すべてが伏線」とあり読む前からハードルを上げられているのにも関わらず、斬新な発想と緻密に練られた設定において読者を圧倒するあたりは、さすがの一言である。

ネイネイの笑顔
ネイネイ
もしも続編があるのならば、ぜひ読んでみたいですね。

 

まとめ

推理作家と霊媒師のコンビが難事件に挑むミステリー。最後に待ち受ける衝撃に感嘆の声がもれる。

あなたも「すべてが伏線」と銘打った、本作の謎に挑んでみてはどうでしょうか。

それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ

 

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この記事を書いた人

30代の元開発エンジニア。本の書評多め(ミステリ、ファンタジー、気になった本を読む雑食系)。現在は、自由な働き方で生活していけるように、日々の『喜び・怒り・悲しみ・楽しみ』を書きつづっています。

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