こんにちは! カラヴァルにハマってしまったネイネイ(@NEYNEYx2)です。
1作目の『カラヴァル 深紅色の少女』が2018年本屋大賞「翻訳小説部門」に輝いた、ステファニー・ガーバーさんの2作目が6月27日に発売されました。
今回は、そんな『レジェンダリー 魔鏡の聖少女』を読みましたので、あらすじや感想・レビューをご紹介します。
『レジェンダリー 魔鏡の聖少女』ステファニー・ガーバー【あらすじ&概要】
あらすじ
7年前、母パロマの部屋のジュエリーボックスで、未来を変えられてしまうという、予言のカードを見つけ「アラクル」を手にいれてしまう。
その後、母パロマは謎の失踪をし、その行方をドラグナ姉妹の妹ドナテラは探しつづけていた。
そして、ついに母の情報を知る「友」と名乗る人物が現れる。 しかし、友からは前回のカラヴァルでの情報の支払いに「レジェンドの本当の名前」を要求してくる。
そんなおり、エランティン女王の75歳の誕生祝に、ヴァレンダの都で「カラヴァル」が再び開かれことを知り、妹ドナテラは、友から要求に応えるため「カラヴァル」に参加することに。
ドナテラの大胆かつ無鉄砲で、危険に立ち向かう大冒険が幕をあける。
おすすめポイント
今回の『レジェンダリー 魔鏡の聖少女』は、妹ドナテラの冒険物語になっていることで、ドナテラの怖いもの知らずの性格を反映して、前作より何倍もスリリングな展開が多い印象です。
また、ドナテラの心に重くのしかかっている秘密が次第に明かされていき、彼女がその秘密に押しつぶされそうになる様、選択に迫られた時の心の葛藤が物語をさらに面白くしてくれています。
「友」と名乗る人物
友と名乗る人物と最初に会うことになった「舞踏会」のシーンは展開もスピード感も良く、これから始まる「カラヴァル」での冒険に大いに期待がもてる内容でとても良かったです。
ヒントがおりまぜてあったのに、この展開は予想できませんでした。 このシーンから一気に物語に引き込まれていきます。
ドナテラの恋
ドナテラは当初、自身が抱える秘密のせいもあり、恋愛にどこか冷めた態度が見え隠れしていました
定められた運命にはけして逆らうことはできず、自分自身には幸せな恋などおとずれるはずがないと勝手に思い込んでいるかのように。
カラヴァルでの冒険を重ね苦難に立ち向かい、次第に運命は自分で変えてることができるかもしれない、愛に恐れず向かっていく姿が、つねに冒険に臆することなく挑む姿と重なって「これが本当のドナテラ姿なんだな」と思わせてくれるストーリー展開は、本作の見どころの1つではないでしょうか。
レジェンドの正体
母パロマの情報をえるためにも、ドナテラはレジェンドの正体を突き止めなければいけないのですが、登場人物がチョット少ないのでレジェンドの大体の予想ができたところは、少しもったいように感じました。
本作では、レジェンドの過去についても少しだけ語られています。 ただ、レジェンドの行動で腑に落ちないところも読んでいてあり、すべての謎が明かされているようには見えなかったです。
感想・レビュー
今回のカラヴァルは前回のカラヴァルと少し違い、現実の中に偽りが混じっている内容になっているので、「現実のできごと」と「カラヴァルのゲームのできごと」が真実と嘘をわかりにくくするよう絶妙にミックスされていています。
その部分を意識しながら読み進めると面白さがアップしてきます。 「きっとこれは、現実。 たぶんこれは、嘘だね。」って感じに推理しながら読み進めるのも楽しいですよ。
謎があいこちに散らばっていたのがチョットずつ明らかになり、それにより更なる大冒険が広がっていくところも今作の見どころで、物語に引き込まれていくこと間違いなしです!
まとめ
今作は、スリリングな展開が多めなのでハラハラドキドキ感が大いに楽しめる作品になっていますので、はまりすぎないよう、どうぞご注意を!
3作目の刊行も決まっているそうなので、今後の物語がどうなっていくのか今から楽しみですね~
それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ
前作の『カラヴァル 深紅色の少女』をまだ読んでいないなら、コチラで紹介している「『カラヴァル 深紅色の少女』ステファニー・ガーバー / 第2のハリーポッターになれるか?」の記事もよかったらどうぞ。
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