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『クスノキの番人』東野圭吾【あらすじ/感想】人びとの願いに込めた想いに癒される

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こんにちは! 人の温かさと優しさにふれたネイネイ(@NEYNEYx2)です。

今回は、東野圭吾さんの『クスノキの番人』を読みましたので、あらすじや感想・レビューをご紹介します。

あなたも、この優しさあふれる想いに癒されてみてはいかがでしょうか。

 

こんな人におすすめ

  • 殺人のおきない東野圭吾の本を読みたい人
  • 人の優しさと温かみを感じる物語が好きな人
  • 読後感の爽やかな作品をお探しの人

 

目次(タップできます)

『クスノキの番人』東野圭吾【あらすじ&概要】

あらすじ

直井玲斗は理不尽な理由で会社を辞めさせられ、腹いせにその会社に忍び込み盗みを働いて警察に捕まってしまう。

起訴を待つ身となっていた所に、見知らぬ弁護士があわられ、取引を持ちかけられる。依頼人の命令に従えば、釈放してくれるという。あやしみつつも玲斗は、その条件を受け入れる。

依頼人は、柳澤千舟という知らない女性であったが、玲斗の祖母なのだという。そして、命令をいわれる。「あなたにしてもらいたいことーーそれはクスノキの番人です」というものだった…。

おすすめポイント

クスノキに祈念に訪れる人びとの想いにふれたとき、さまざまな感情の波がおしよせ、その優しさに心を癒される物語。

また、直井玲斗がクスノキの番人をすることで、人として成長していくストーリーにも目が離せない。

 

主要な登場人物

  • 直井なおい玲斗れいと・・・弁護士費用と引き換えに、クスノキの番人をすることになった本作の主人公。学はないが、口が達者な一面がある。
  • 柳澤やなぎさわ千舟ちふね・・・玲斗の母親とは異母姉だが、あまり交流はない。ヤナッツ・コーポレーションの顧問。

 

クスノキの管理

柳澤家の敷地内にある月郷つきさと神社は、賽銭箱もなければ、御朱印もない。境内の奥には小さな神殿があるそうだが、形だけらしい。ここに訪れる人びとの目当ては、神殿ではなく、境内の奥にある巨大なクスノキなのだという。

クスノキに願い事をすれば叶う、という噂が広まりパワースポットとして訪れる人が後をたたないのだ。そんなクスノキの管理を直井玲斗は、柳澤千舟から命じられていた。そして、なにやら昼間の管理のほかに、夜間の仕事もあるようなのだ。しかも、「クスノキの番人」にとっては、こちらが本当の役目らしいのだが…。

ネイネイの驚き顔
ネイネイ
なにやら単純な仕事ではない雰囲気が漂っているね。

 

祈念の謎

クスノキへの祈念は、昼間は誰でも自由にできるが、夜は予約が必要になっている。また、夜の祈念は、新月と満月のときにしかおこなわれていない。祈念に適しているのがその時だからなのだとか。

「祈念」がどういうものなのか、直井玲斗は知らされていない。柳澤千舟からは「クスノキの番人を続けていれば、いずれわかる日がくる」といわれている。クスノキの番人をすることで玲斗は、この仕事の本当の意味を理解していくとともに、祈念の謎に少しずつ近づいていく。

ルーシー
ルーシー
祈念にどんな意味が隠されているのか気になっちゃうね。

 

玲斗の成長

直井玲斗は高校を卒業後、職を転々として過ごしていた。学もなければ、将来の展望もなく、どこか人生に対して投げやりなところが見え隠れしていた。そうなるのも、自身の生い立ちが不倫の末に生まれてきた子どもであることや、幼くして母親を亡くしていることも影響している。

しかし、柳澤千舟と出合い、クスノキの番人を任されたことで、さまざまな事情を抱えた人びとと関わり、その中で仕事や自身の人生への向き合い方に変化が生まれてくる。玲斗の青年から大人への階段を登っていく姿には、誰しもが心を動かされるのではないだろうか。

クライド
クライド
玲斗の成長を見ていると、なぜか自分も頑張らないとって思えてくるから不思議だよね。

 

感想・レビュー

現代では、家族の形も多様になってきている。本書では、そんなさまざまな家族のつながりを見せてくれる。環境のまったく違った家庭で育った人びとの苦悩や葛藤、生活での幸せの違いが、多様な今の世を描きとっている。

将来に対して不安になるようなニュースが並んでいて暗い気持ちになりがちだが、そんな状況であってもこの作品のように、人との出会いやつながりにより、目の前に立ちはだかる高い壁に立ち向かっていけるのでは、と救いがえられたような気持ちになさせてもらえる。

ネイネイの笑顔
ネイネイ
読後に心が軽くなったように感じるのは自分だけでしょうか。

 

まとめ

願いを叶えるといわれる不思議な力が宿るクスノキと、その番人を任された青年がおりなす物語。

人びとの願いに込められた想いに、あなたも心を揺さぶられてみてはどうでしょうか。

それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ

『クスノキの番人』のPV

 

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この記事を書いた人

30代の元開発エンジニア。本の書評多め(ミステリ、ファンタジー、気になった本を読む雑食系)。現在は、自由な働き方で生活していけるように、日々の『喜び・怒り・悲しみ・楽しみ』を書きつづっています。

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