こんにちは! 何度も読み返したくなったネイネイ(@NEYNEYx2)です。
今回は、三秋縋(@everb1ue)さんの『君の話』を読みましたので、あらすじや感想・レビューをご紹介します。
せつなくも温かくもあるこの作品で、あなたも胸を熱くしてみてはいかがでしょうか。
『君の話』三秋縋【あらすじ&概要】
あらすじ
二十歳の夏、僕は一度も出会ったことのない女の子と再会した。
架空の青春時代、架空の夏、架空の幼馴染。夏凪灯花は記憶改変技術によって僕の脳に植えつけられた“義憶”の中だけの存在であり、実在しない人物のはずだった。
「君は、色んなことを忘れてるんだよ」と彼女は寂しげに笑う。「でもね、それは多分、忘れる必要があったからなの」これは恋の話だ。
その恋は、出会う前から続いていて、始まる前に終わっていた。(「BOOKデータベース」より)
下記のサイトにて、君の話の「01グリーングリーン」と「02蛍の光」が無料で公開されています。
義憶
義憶とは偽りの思い出で、ナノテクノロジーの発展により、記憶改変ナノロボットを服用することで記憶をいじる、または消すことが可能っという設定になっています。
生きていれば誰しもが、過去のできごとで「あの時、こうだったらよかったのに」または「どうしても忘れたい過去」の一つや二つありますよね。
そんな人の心理をうまくついた内容でストーリーが進んでいきます。
嘘
「ウソ」は相手を騙したり、事実とはことなる場合など、本来あまり良い意味で使用されません。 ただ、本作品にでてくる「ウソ」を読むとその概念がかわってしまいます。
「こんなウソだったら、騙されてもいいかな」って誰もが思う、優しい嘘もあるんだと。
運命の相手
本書の中で、下記のことが書かれた一文があります。
運命の相手は存在する。それはあなたにとって恋人となるべき相手かもしれないし、親友となるべき相手かもしれない。相棒となるべき相手かもしれないし、好敵手となるべき相手かもしれない。とにかくこの世界においては<出会うべき相手>が一人につき一人ずつ割り振られていて、しかし大多数の人間はその相手に出会うことなく、不完全な人間関係を甘受したまま一生を終えるのだ。
(P308より)
この内容に少しでも興味、共感をもったならこの作品を手に取ってみることをお勧めします。
なぜなら、この本にあなたが導かれたのも運命なのかもしれないからです。
感想・レビュー
義憶にまつわる謎がしだいに判明していく中で、心のうつりかわり、互いの想いや行動にも変化があらわれ、それにともなって物語に引き寄せられてしまいます。
すべたが判明し、互い想いがこうさくして、それぞれの行動を理解すれば、自然と頬をつたって涙がとまらなくなってしまいます。
まとめ
ひと夏のはかなくも、あわい恋物語。それでいて何度でも読み返したくなる、そんな作品です。
あなたもこの本を読んで、「義憶」とい名の物語を心に刻んでみてはどうでしょうか。
それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ
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