こんにちは! 法律を学びたくなったネイネイ(@NEYNEYx2)です。
今回は、日本内科学会認定医の資格をもち、2015年「仮面病棟」で啓文堂文庫大賞を受賞した、知念実希人(@MIKITO_777)さんの『火焔の凶器 天久鷹央の事件カルテ』を読みましたので、あらすじや感想・レビューをご紹介します。
現役の医師だから描けるこの本格医療ミステリーを味わってみてはいかがでしょうか。
『火焔の凶器 天久鷹央の事件カルテ』知念実希人【あらすじ&概要】
あらすじ
安倍晴明と同時代に生きた平安時代の陰陽師・蘆屋炎蔵の墓を調査した大学准教授が、不審な死を遂げる。
死因は焼死。火の気がないところで、いきなり身体が発火しての死亡だった。
殺人。事故。呪い。さまざまな憶測が飛び交う中、天医会総合病院の女医・天久鷹央は真実を求め、調査を開始する。
だが、それは事件の始まりに過ぎなかった…。
現役の医師が描く本格医療ミステリー!(「BOOKデータベース」より)
おすすめポイント
天久鷹央は、たぐいまれな知識と推理力を武器に警察すら解決できない事件をいくつも解決している。ただし、人付き合いや場の空気を読むことに関しては大の苦手。
そんな鷹央の不器用だけれど、医療にたいするひたむきさ、不可解な事件にたいする純粋な好奇心で挑んでいく姿が、どこかおかしくもハラハラドキドキさせてくれる。
登場人物
登場人物の相関図をまとめましたので、犯人を予想するのにお役立てください。
陰陽師
陰陽師で思い出されるのは、野村萬斎さん主演で安倍晴明(あべのせいめい)の活躍を描いた、2001年の映画「陰陽師」ではないでしょうか。
この映画で使用された曲をフリーの楽曲で使い、フィギュアスケートの羽生結弦選手が2018年の平昌オリンピックで金メダルを手にしたのは記憶に新しいですよね。
本作品では陰陽師の「炎蔵の呪い」がテーマになっています。安倍晴明のライバルとして物語に登場することのある蘆屋道満(あしやどうまん)。
この道満に関係がある人物として、蘆屋炎蔵(あしやえんぞう)が描かれています。そして炎蔵は、呪詛師で有名なのだと。(呪詛は対象とする人物に災いをもたらすこと、すなわち呪うことです。)
身柄の拘束
日本の法律では、身柄の拘束をすることが許されている資格は2つしかないそうです。
- 裁判官
一つは上記の内容になりますが、もう一つの資格はなんだか分かりますか?自分はまったくわかりませんでした……。
謎解きとは違う、こういった部分も楽しみの一つの要素ですよね。答えは本書の中で確認してみてください。
人体自然発火現象
本作の最大の謎である、火の気がないとことで焼死した「人体自然発火現象」。
自然発火? 人為的? 呪い? 天久鷹央もなかなか謎を解けずに苦戦します。謎を解くピースが足りないと。
これらの謎を解くのに海外の事例で、予備知識を手にするのもイイかもです。
感想・レビュー
「呪い」にまつわる不可思議な事件を、天久鷹央と小鳥遊優の凸凹コンビがおりなす爽快さと、テンポのよく進んでいく物語に一気読みしてしまう。
天久鷹央と小鳥遊優の漫談をみているような、ノリとツッコミも見どころの一つですね。そこにおじゃま虫の鴻ノ池舞がさらにイイ味をかもしだしています。
最後の推理ショーは、二転三転するストーリーも最後まで飽きずに楽しませてくれる作品でした。
まとめ
「炎蔵の呪い」に隠された謎に挑む、笑いありの読後に爽快な気分になれる物語。
今もっとも売れているこの医療ミステリーを読んでみてはどうでしょうか。
それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ
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