こんにちは! 心の奥が熱くなったネイネイ(@NEYNEYx2)です。
今回は、2017年本屋大賞にノミネートされた「桜風堂ものがたり」の続編。 村山早紀(@nekoko24)さんの『星をつなぐ手 桜風堂ものがたり』を読みましたので、あらすじや感想・レビューをご紹介します。
本好きはもちろん、本にたずさわっているすべての人に読んでもらいたい作品です。
『星をつなぐ手 桜風堂ものがたり』村山早紀【あらすじ&概要】
あらすじ
もし祈るのなら、この優しい人が幸せであるように祈りたい。寂しい思いも悲しい思いもせずに、泣かないで済むように…。
田舎町の書店で起こる優しい奇跡を描いた、本屋大賞ノミネートの話題作、待望の続編!(「BOOKデータベース」より)
おすすめポイント
この本には、ジェットコースターのようなハラハラドキドキ感は存在しない。 かわりに、母に抱かれている赤子のように、優しいぬくもりと心地よい気分にいざなわれます。
とくに本に想い入れが強い人にとっては、これ以上ない至福のときを過ごせます。
新書の入荷
本書の中でも人気作の配本がないことについて取り上げられているのですが、これって結構深刻な問題なんだと思うんですよね。
先月のことですが、楽しみにしていた有名な著者の(TVドラマにもなった)新刊が発売された当日に書店に朝一番でいったのですが、置いてなかったんです。
店頭に置けば、まちがいなく売れる本なので、きっといろいろ事情があるのでしょう。(地元ではそれなりに名の通ったところなんですがね……。)
しかたなく、別の書店でゲットしたのですが、そういうことは町の書店では日常茶飯事なのだと思われます。
本の配置
沢本来未が桜風堂書店を訪れて、棚に並べてある本の配置に違和感を覚えるシーンがあります。
一般人には、ただ適当に並んであるように思えていたのですが、あれこそ書店員の腕の見せ所だったんですね。 知識がないとヘンテコな棚になっちゃうとは気がつきませんでした。
人見知りのネイネイなんて、店員さん呼べないから本棚に届かなかったら大変そうね。
リアル書店
インターネットの普及によって、物を販売する形態に変化が生まれてしまっているのは事実です。 今の世だから、リアル書店のあり方を問う必要があるのだと思います。
本書でこんな記述があります。
「リアル書店についてはいろんな考え方があると思う。住んでいる環境や生活によって、本を買うための店の、理想とするかたちは変わるからね。でもひとついえることがある。リアル書店は、町の本屋さんはね、一度消えたらもう二度と復活しない。もう帰ってこないんだよ。」
(P275より)
リアル書店のよいところって、予期せぬ出会いがあることなんですよね。 ふと何気なく見ていて、目にとまった本を手に取って中身をパラパラと確認し、興味をさらにかきたてられ買ってしまう。
それで、その本が面白かったときには、なんだか自分だけの宝物を探し当てたような感覚になるものです。 そんな宝物を探せる場所が少なくなっていくのは寂しいかぎりですよね。
感想・レビュー
地方で年々減っていっている書店の現在のおかれている状況がリアルに描かれている。 その中で奮闘する書店員と、古きよきモノを守りたいと手を差し伸べる人々の心温まる物語が楽しめます。
新しい波にさらされ、とうたされまいと抗うさまに、現在の社会の息苦しさを重ねあわせる社会人は多いはずです。
まとめ
悩みを抱えながらも前に前進しようとする姿に、少しばかりの勇気をわけてもらえます。
書店員の本にたいする愛情で、あなたの心にも火を灯してみてはどうでしょうか。
それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ
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