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『星の降る家のローレン』北川恵海【あらすじ/感想】絵にこめられた想いとは

こんにちは! 人のつながりの難しさを知ったネイネイ(@NEYNEYx2)です。

今回は、2017年に「ちょっと今から仕事やめてくる」が映画化された、北川恵海(@Emi_Kitagawa)さんの『星の降る家のローレン』を読みましたので、あらすじや感想・レビューをご紹介します。

人のつながりが希薄な関係になってしまった現代において、大切なものが何かを感じさせてくれる本書を手に取ってみてはいかがでしょうか。

 

目次(タップできます)

『星の降る家のローレン』北川恵海【あらすじ&概要】

あらすじ

母に捨てられた少年・宏助が知り合ったのは、謎多き中年画家・ローレンだった。宏助は彼を慕っていたが、やがてローレンは姿を消し生死不明となってしまう。
大学生になった宏助のもとに、ローレンから「自分の絵を売ってほしい」と手紙が来る。絵を売るため個展を開催する宏助だが、そこで「ローレンは人殺しだ」という噂を聞く。
宏助は、個展の客・雪子と一緒に真相を探り始める。雪子もまた、ローレンと関わりがあった親友・杏奈の行方を捜していた。過去と現在がつながったときに見えてきた、ローレンの美しい絵の中に秘められていた真実とは—!?
親の愛情を失った子供、孤独な女子高生、子供のいない夫婦。ローレンを通して人々は『家族』という形に集約されていく—それぞれの愛が心に迫る感動作。

(「BOOKデータベース」より)

おすすめポイント

生死不明の作家ローレンの描いた絵がつなぐ、大切な人びとの切なくも心温まる物語。

家族とのつながり、親友とのつながり、そんな人びとのつながりの難しさ、ただただ、幸せを願う想いに涙が溢れてしまう

 

ローレンの手紙

岡本宏助に届いた一通の手紙。 そこには10年前に死んだと思っていたローレンからの手紙だった。

 ヘタクソな文字で書かれていた内容は『お願いがあります。絵を売ってください。売上の一割はあげます。経費にでもしてください。残りをこちらの口座に振り込んでください』たったこれだけだった。

(P35より)

ローレンの願いを叶えるべく、絵の個展を開催するのだった。 これには絵を売るということは、もちろんのこと。もう一つの意味があった。

行方不明になっているローレンを探す手がかりを入手するという。 もう一度、ローレンに会いたい思いを叶えるために。

ネイネイの困り顔
ネイネイ
何とも不思議な、手紙ですね。

 

岡本宏助

岡本宏助は実の親に捨てられ、ほったらかしにされたときにローレンに助けられている。

親の愛情に飢えていることもあり、ローレンに「ローレンの子供にして」と頼むのだった。良い子でいるからと。

しかし、ローレンはそれ以上、いい子でいる必要はないというのだ。

「大人にとって都合のええ子になったらあかん」

(P48より)

親に捨てられ「いい子にしていなければ、ならない」と子供ながらに思っている宏助の心をそっと包み込む優しさがうかがえる

父親にはなれないが「親友にならなれる」といった真意ものちのち語られる……。

ルーシー
ルーシー
考えさせられる、一言だったね。

 

ローレンの過去

ローレンを探しているさなか耳にしたよくない噂。 「ローレンは人殺し」というものだ。

人は誰しも過去をもっている。 幸せのつまった過去、寂しい過去、思い出すのが辛い過去、それらが今の自身を形成している。 特にローレンをみていると、それを強く感じる。

彼の描く絵もまた、その過去が大きく影響している。 彼が絵に込めた想いに胸が熱くなってしまう。

モンブラン
モンブラン
「星の降る家」の絵には、彼の願いが込められているんじゃな。

 

感想・レビュー

ローレンを年の離れた親友と慕う宏助、お互いを想いやる杏奈と雪子、ローレンの描いた絵に関わる人たちの事情が語られ、しだいに見えてくるローレンの過去。

哀しいとき、辛いときに、そっとそばに寄り添ってくれる者がいることのありがたみに気づけ、当たり前の幸せほど大切なものはないんだなと感じさせる。

それが親友であり、家族であると思わせてくれる。

ネイネイの笑顔
ネイネイ
指を天高く掲げるあのしぐさは、印象的でしたね。

 

まとめ

人とのつながりの大切さに気づける物語。

当たり前の幸せの大切さを、この物語で感じてみてはどうでしょうか。

それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ

 

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この記事を書いた人

30代の元開発エンジニア。本の書評多め(ミステリ、ファンタジー、気になった本を読む雑食系)。現在は、自由な働き方で生活していけるように、日々の『喜び・怒り・悲しみ・楽しみ』を書きつづっています。

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