こんにちは! こんなエンジニアになってみたいネイネイ(@NEYNEYx2)です。
今回は、藤井太洋(@t_trace)さんの『ハロー・ワールド』を読みましたので、あらすじや感想・レビューをご紹介します。
元ソフトウェア会社に勤務していたエンジニアの著者が書き下ろした、このITテクニックに魅せられてみてはいかがでしょうか。
『ハロー・ワールド』藤井太洋【あらすじ&概要】
あらすじ
専門を持たない「何でも屋」エンジニアの文椎の武器は、ささやかなITテクニックと仕事仲間と正義感。
郭瀬と汪の3人でチーム開発した、広告ブロッカーアプリ“ブランケン”が、突然インドネシア方面で爆発的に売れ出した。
“ブランケン”だけが消せる広告は政府広報だ。東南アジアの島国で何が起こっているのか—。果たして彼らはとんでもない情報を掴んでしまった。
文椎は、第二のエドワード・スノーデンなるか?(「BOOKデータベース」より)
おすすめポイント
全5話からなる短編で、1話ごとに1つのテーマで語られる。
IT技術というと難しく聞こえるかもしれないが、インターネット、SNS、スマホのアプリなど、身近に存在するサービスや商品がテーマなので、ITの知識がなくても楽しめる。
また、これらが実際に現実でおこったとしても不思議ではなく、そのためリアリティーがあり明日おこるかもしれない出来事に思わずみいってしまう。
Hello,world!(ハロー・ワールド)
プログラム言語を習うときに、まず初めに書く文字列が「Hello,world!」なのがとか。
新たにプログラミング言語を試すとき、データベースを作るとき、アプリを作るとき、サーバーで動くプログラムを書くとき、一歩目を踏み出すときに必ず書く言葉。
(P44より)
小学校でのプログラミング教育が、2020年度から必修化されることが決まっています。
今後より身近になりつつあるプログラムの言語や開発環境の話題も豊富にあり、自分の知らない業種の一端を垣間見ることができます。
インターネットの自由
日本ではインターネットに制限はなく使用できているが、世界では情報に制限をかけられている国もある。
メジャーなところでいえば、中国が思い浮かぶのではないだろうか。
本書でもこの「インターネットの自由」について書かれているところがあり、自由と安全について考えさせられるものがある。
ルールしか書かれていない
文椎が作成したプログラムの中身を正しく相手が認識できない場面がある。
ソースコードにはルールしか書かれていない。どんなゲームが繰り広げられるのかは想像するしかないのだ。
(P269より)
これはプログラムの難しいところでもあり、面白いところでもある。
自分はよくオンラインRPGのゲームをするのだが、定期的におこなわれるアップデートにより開発側がいとしていない使用のされかたをして、ゲームの難易度が著しく下がることが稀におきる。
その場合すぐに修正のパッチがあてがわれるのだが、これと同様のことが実は現実世界でもあり、ユーザーの使用方法を考慮するのは奥深いことなのだと実感する。
感想・レビュー
人よりずば抜けた才能があるスーパーヒーローというわけではなく、エンジニアとしては決して優秀ではない。
そんな文椎泰洋(ふづい やすひろ)に魅力を感じてしまうのは、彼のエンジニアとしてのひたむきさと、人とのつながりを大切に想う姿勢に働く者のあるべき姿をみせてくれるからかもしれない。
お金や権力に興味がなく、自身の信念にもとづき、面白いと思えるとこをする。 そのうしろ姿が眩しくもあり憧れてしまう。
まとめ
専門を持たない「何でも屋」エンジニアの文椎が繰り広げる、人とのつながりを感じれる物語。
あなたの身近でもおきるかもしれない、このテクノロジーに興味はありませんか?
それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ
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