こんにちは! いろいろ考えさせられたネイネイ(@NEYNEYx2)です。
今回は、2016年刊行の「マチネの終わりに」が20万部をこえるロングセラーとなった、平野啓一郎(@hiranok)さんの『ある男』を読みましたので、あらすじや感想・レビューをご紹介します。
人を愛すること、愛し直すこととはどういうことなのかを描いた、この物語をあなたも体験してみてはどうでしょうか。
『ある男』平野啓一郎【あらすじ&概要】
あらすじ
彼女の夫は「大祐」ではなかった。夫であったはずの男は、まったく違う人物であった…。
平成の終わりに世に問う、衝撃の長編小説。(「BOOKデータベース」より)
おすすめポイント
夫が亡くなった後に名乗っていた人物とは別人だったことから、その調査依頼を弁護士の城戸章良が調べはじめる。
その過程で出会っていく人々をつうじて、兄弟の確執、家庭の不仲、周囲の偏見が描かれ、それらをとおして人のあり方を問われているようでもある。
在日三世
弁護士の城戸は在日三世ということもあり、在日にたいする偏見や差別に関する場面が幾度かある。
近年テレビのニュース等で取り上げられている内容に、中国や韓国との領土問題や歴史認識の違いから対立する場面がながれることがあります。
そういったメディアの報道から、在日にたいする悪いイメージができあがっているようにも感じますね。
3勝4敗
大祐の元恋人がいう持論に下記のようなものがあります。
真の悲観主義者は明るい!っていうのが、わたしの持論です。そもそも、良いことを全然期待してないから、ちょっと良いことがあるだけで、すごく嬉しいんですよ。
(P147より)
この考え方ができたら人生きっと窮屈にならずにすむと思えますね。 人の記憶には、良いことより、悪いことの方が頭に記憶されがちです。
悪いことが多いのが人生だ。と思えたらそれは、鬼に金棒って感じるのは自分だけでしょうか。
夫婦の溝
弁護士の城戸は、妻との間に広がる不穏な空気に悩まされています。 そして、次第に離婚の二文字が頭をよぎることに……。
年を重ねるとお互いの考え方や行動の違いから、意見の対立や信頼関係のほころびが生じることもあります。
一度、冷えきった夫婦関係を立て直そうとするその姿には、感慨深いものがある。
感想・レビュー
「愛」をテーマに、夫婦、家族、思想、優しさ、など様々な要素がおりかさなって、幸せにも不幸せにもなりうる人生の難しさや苦悩する姿には胸が絞めつけられます。
人の存在はなにで決まるのか? 愛にとって過去は重要なのか? この物語をとおして人の幸せな人生について深く考えさせられる。
まとめ
人の愛についての考え方を学ぶことのできる物語
あなたも、夫婦関係や家族関係で悩んでいたなら、本書を手に取ってみてはどうでしょうか。
それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ
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