こんにちは! 過去のおこないを考えさせられたネイネイ(@NEYNEYx2)です。
今回は、住野よる(@suminoyoruyori)さんの『青くて痛くて脆い』を読みましたので、あらすじや感想・レビューをご紹介します。
人の悩みの大半は人間関係によるものです。嫌な思い、またはそれをしてしまったりと。それら多くのことは経験から学びます。もしくは、気づかないまま日々過ごしています。
この本では、それらの人に傷つけられること、傷つけることを深く深く知ること、学ぶことができるそんな道徳の教科書のような一冊です。
『青くて痛くて脆い』住野よる【あらすじ&概要】
あらすじ
人付き合いが得意でない大学生の田端楓。そんな彼が大学1年の春に、子どものような理想を口にするため周囲から浮いている存在であった秋好寿乃と出会う。ひとりぼっち同士の2人は、「世界を変える」という情熱と理想をたずさえて秘密結社「モアイ」をつくった。
それから3年、秋好なきあとモアイは変わってしまった。そんな現状を楓は、秋好と語り合った夢にもどすべく立ち上がるのだが…。
おすすめポイント
青春とありますが、爽やかな物語だとてっきり思っていたのですが、毒々しい部分も多い作品。一言でいうなら「痛い」です。
ただ、そう思うのも第三者(読者)の視点でみているからであり、仮に自分が当事者だった場合、どうする?なにができる?っと問いながら、一気に読み進めてしまいます。
自分ルール
主人公の田端楓が自分に課しているルールに下記の内容があります。
- 人に近づきすぎない
- 人の意見にできるだけ反しない
誰かを嫌な気分にするのを軽減するため、また自分自身を守るためとしています。
自分のMyルールは、現在ブログを運営していることもあり、シンプルですが「読んだ小説を記事として書く」ということを守るようにしています。
ときには、うまく書けずに時間だけが過ぎていくことも度々ですが、これをすることで思考力、まとめる力が身につき、ブログを長く継続する手助けになると考えているからです。
組織
自分の信じる理想を目指して二人ではじめた「モアイ」。次第に参加する人数が増えていき巨大化した組織となっていく。
そして下記のようになっていったとあります。
目的や活動の意味を変えてしまった。理想でなく、それぞれの利益を求める集団へと、変貌した。
(P53より)
この内容って会社もまったく同じだなって思います。 大きい会社ほど従業員をたくさん抱えていて、それに伴って会社の利益を優先する、また自身の出世のため他人を蹴落とす。
組織が大きくなることでの問題点がそこにあるように感じます。
傷つく・傷つける
物事を考えるときに、自分を中心に考えることがほとんどではないでしょうか。だから、自分が傷ついたとき、傷つけた相手が悪で自分は善だと思ってしまう。
本当は自分のおこないに問題があったのかもしれない。ちょっとしたボタンの掛け違いで、双方にわだかまりが生じ問題が深刻化しただけなのに。
失敗をする前に、相手を想いやる気持ちが大切なんだよって考えさせられる。
感想・レビュー
人の痛みを知っている者、経験している者は、それを和らげることも、与えないよう努力することができる。
それを知らずに大人になると後で、大きな大きな痛手と後悔をすることとなることを、この作品は教えてくれます。
大きな亀裂が入ってしまたら、それは修復することは困難で、もう元に戻すことはできない。
それらの大切なことに、気づかせてくれるのが本作品なのだと思う。
まとめ
自分のことだけを考えて行動するのではなく、相手の立場になって考え、相手の考えを受け入れることも重要と気づける作品。
あなたもこの本を読んで、自分のおこないや相手の言動をいまいちど考察してみてはどうでしょうか。
それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ
映画『青くて痛くて脆い』のPV
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