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『青い春を数えて』武田綾乃【あらすじ/感想】学生なら誰しもが共感する物語

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こんにちは! この本を学生時代に読みたかったネイネイ(@NEYNEYx2)です。

今回は、「響け! ユーフォニアム」シリーズ著者の武田綾乃(@ayanotakeda)さんの『青い春を数えて』を読みましたので、あらすじや感想・レビューをご紹介します。

学生時代に誰もが抱え思い悩んでいる、現在の自分への焦り・憤り漠然とした将来への不安、それらの心情がこの物語にギュッとつまっています。

 

目次(タップできます)

『青い春を数えて』武田綾乃【あらすじ&概要】

あらすじ

片づけないで、“青春”の一言で!愛嬌だけの姉ばかりが注目される。
私ってなんなの?器用貧乏な妹の不満が爆発する『側転と三夏』。
はみ出したくない、でも息がつまりそうになる。
優等生が、噂の不良少女に振り回されて気づいたものは—『漠然と五体』。
心のどこかにひっかかる、無視できない複雑な思いを描いた全5編。

(「BOOKデータベース」より)

おすすめポイント

5話からなる短編小説になっていて、1話ごとに違った悩みを抱えた主人公が登場し、そのどれもが現代の学生が思い悩むことがらになっている。

社会人が読んでも、大人になる一歩手前で悶々と過ごしていたあの頃の記憶がよみがえって、「あー そういえば、こんなんだったな。」って思えます。

 

臆病者

前に一歩踏み出すのは、勇気がいること。怖くて怖くて後ずさりしてしまう。

「アンタは意気地なしだよ。ずっとずっとそう。傷つくのが怖いから逃げてるだけ。自分に居心地いい場所に引きこもって、そのくせ他人の功績ばっか羨んでる。高いプライドを飼い慣らせなくて、なのに現状で満足してるってフリしてる」

(P30より)

本書での一コマですが、胸にグサッと刺さりますよね。まるで自分自身のことをいわれているようで。

でも、心の中では今のままじゃいけないと分かっている。いつまでも逃げてばかりじゃ、ダメなんだと……。

前に進むことで、嫌な思いも、辛いこともきっとある。それでも前に進むことでしか見れない景色があると教えてくれる。

ネイネイの困り顔
ネイネイ
前に進むのは、きっかけがないと難しいよね~

 

SNS

SNSというと個人情報の流出、いわれのない誹謗中傷、はたまた炎上など悪い面がメディアでもたびたび問題視されますが、良い面もあります。

 自分の努力を誰かが見てくれている、誰かが褒めてくれる。ささやかな評価の数字が、私の料理に対するモチベーションだった。

(P79より)

周りに理解してくれる人がいなくても、Twitter上には同じ趣味の人、同じようなことに悩み奮闘している人、そんな人が多く存在していて共感を持ったり、「いいね」で評価され癒されたりします。

自分もブログをはじめてから記事を更新したさいには、Twitterでお知らせするようにしています。

反応をみたいというのもありましたが、最近は「モチベーションを保つ」という側面のほうが大きいです。

一人でブログの記事とにらめっこしていると気が滅入ることもありますが、できあがった記事に「いいね」が付くのを眺めては、次の記事への活力にしています。

ルーシー
ルーシー
どんなツールも使い方と付き合い方が大事よね!

 

自分らしさ

学生生活だと校則、指定の制服・持ち物を強要され、理不尽なルールでそれぞれの個性を抑制させられる。

本書に「新学期デビュー」の記述があります。新学期などの日に、イメージチェンジをして

モテたいから、可愛さを求めて、今までの自分からの脱却などあると思いますが、それらすべてが個性だと感じます

出る杭は打たれる」ということわざがあるように、人と違ったことをすると叩かれる風潮があるのが日本という国です。

それでも、おのれを貫き通す4話の彼女には、共感するところがあったのは自分だけでしょうか……。

モンブラン
モンブラン
自分らしさが周りから理解されるのは難しいのかもな。

 

感想・レビュー

周りと比較して劣等感を感じたり、理不尽なルールにしばられた生活にウンザリするっていう、学生なら誰しもが思っていることが物語になっているので共感する人は多くいるはず。

日々の学生生活に不満やストレスを感じている人が読んだら、読後に必ず心の奥底にたまった闇が、スーっと軽くなっているそんな作品です。

ネイネイの笑顔
ネイネイ
現役の学生がこれを読めば、心に響くものが何倍にもなるんでしょうね。

 

まとめ

学生が共感する話しか存在しないこの物語に癒されること間違いなしです。

誰にも分ってもらえない心の葛藤があるのなら、この本を手に取ってみてはどうでしょうか。

それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ

『青い春を数えて』のPV

 

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この記事を書いた人

30代の元開発エンジニア。本の書評多め(ミステリ、ファンタジー、気になった本を読む雑食系)。現在は、自由な働き方で生活していけるように、日々の『喜び・怒り・悲しみ・楽しみ』を書きつづっています。

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