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【2022年版】おすすめ小説ランキング!いま読むならコレ

こんにちは! ネイネイ(@NEYNEYx2)です。

今回は、2021年に読んだ本の中から『おすすめ小説ランキング』をご紹介します。

まだ、読まれていない本があれば、これを機に読んでみてはいかがでしょうか。

 

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【2022年版】おすすめ小説ランキング

2021年1月~2021年12月の作品が対象

10位『ガラスの海を渡る舟』寺地はるな

あらすじ

大阪の心斎橋からほど近くにある「空堀商店街」。そこには、「みんな」と同じことができない兄と、何もかもが平均的な妹のふたりが営むガラス工房があった。

まったく正反対の2人は、互いに苦手としており、祖父の遺言をきっかけに工房を引き継いだ後も、ことあるごとに衝突していた。そんな工房に、とある客からの「ガラスの骨壺が欲しい」という変わった依頼が舞い込んで…。

おすすめポイント

祖父のガラス工房を受け継いだ兄妹。あいまいな表現が苦手である兄の道と、何事もそつなくこなす妹の羽衣子だが、自分だけの「特別なこと」を見いだせずにいた。相容れないかった兄妹が、反発と葛藤を繰り返しながら少しずつ互いを認めあっていく姿に、穏やかな気持ちにさせられる。

互いに受け入れられずにいた兄妹が、ガラス工房での仕事をとおし大切なことに気づいていく様子が、じんわりと心に沁みてくる物語。

9位『闇祓』辻村深月

あらすじ

転校してきたばかりの要は、クラスに馴染めずにいた。そんな彼に親切にしていた委員長の澪。しかし、そんな彼女に要は不審な態度を見せはじめる。

突然「今日、家に行っていい?」と言ってきたり、家の周りに出没したりと。あやしい行動を繰り返す彼に恐怖を覚えた澪は、憧れの先輩である神原に助けを求めるのだが…。

おすすめポイント

学校、隣人、同僚、そして家族にと、さまざまな場所で自分の思いや事情を一方的に相手に押しつけ、不快にさせる闇ハラスメント。何気ないく言ったことが相手を追い詰め、おかしくさせていくさまは現実世界にもあるように思わせ、背筋がゾッとさせられる。

名前をつけようのない悪意が、身近な日常のなかで広がって人の心を蝕んでいく闇ハラに、自分の近くにも存在するかもしれぬ怖さを感じさせる作品。

8位『羊は安らかに草を食み』宇佐美まこと

あらすじ

20年に及ぶ仲良し3人組だった益恵、アイ、富士子の老女。しかし、益恵が認知症を患ってしまい、意思の疎通が難しくなってきた。それに伴い、理性で抑えつけてきたものが溢れだし、過去の断片に苦しめられている。

ある日、アイと富士子は心のつかえを取り除くため、益恵を最後の旅に連れ出すことに。彼女がかつて住んでいた土地をめぐり、彼女が隠しつづけてきた秘密が…。

おすすめポイント

認知症になり益恵は、それまで抑えてきた過去のできごとに苦しんでいた。仲良し3人組のアイと富士子とともに彼女は、ゆかりの土地をめぐる旅にでる。戦争末期の満州、銃弾が飛び交うなかで生き抜こうとする苛酷な日々に、胸をしめつけられる。

大津、松山、そして五島列島を旅しつつ、語られる苛烈なまでの人生が心に刻まれる物語。

7位『黒牢城』米澤穂信

あらすじ

天正6年の冬、本能寺の変より4年前。織田信長に謀反して、有岡城にこもっていた荒木村重。だが、城内で起きるさまざまな難事件に翻弄されていた。

動揺する人心を落ち着かせようとする村重は、土牢に幽閉していた織田方の軍師である黒田官兵衛に謎を解くよう求める。事件の裏に潜んでいる謎に挑む、戦国ミステリーがここにはじまる。

おすすめポイント

信長に反旗をひるがえした荒木村重は、有岡城に籠っていたが奇妙な事件が起きはじめた。牢に囚われていた黒田官兵衛が安楽椅子探偵役となり、解決の糸口を村重にあたえることに。長期化する籠城により城内にただよう不穏な空気と、領主としての苦悩や孤独が伝わり、戦国時代のヒリヒリする緊迫感を感じさせる。

村重vs官兵衛という2人の心理戦や、独自の解釈で歴史の謎を紐解いていく物語に、読み応えのある作品。

6位『正欲』朝井リョウ

あらすじ

息子が不登校になってしまった検事の啓喜。学園祭の実行委員をしている大学生の八重子。ショッピングモールの寝具店で働く夏月。交わりのない彼らが、ある事件をきっかけに重なりあっていく。

だが、その繋がりは「多様性」を尊重しようとする今の時代において、ひどく不都合なものであった…。

おすすめポイント

「多様性」を重視する現代における、矛盾をあぶりだしていく本作。誰かにとって正しいとされることが、その裏では苦しんでいる人もいる。自分では想像しえない世界もあることを突きつけられ、物事の表面だけしか見ていなかったことを痛感させられる。

多数派からも、少数派からも、あふれてしまった人びとが抱える生きづらさに、「正しさ」とは何かを考えさせられる物語。

5位『星を掬う』町田そのこ

あらすじ

ラジオ番組の賞金ほしさに、小学1年の夏休みに母とふたりで旅をした思い出を投稿した千鶴。 楽しかったはずの旅の後、彼女は母に捨てられていた。

そんなラジオの投稿を聞いて、自分を捨てた母の「娘」だという恵真から連絡がくる。千鶴は元夫から逃げるため「さざめきハイツ」に向かったが、そこには記憶と全く違う母の姿があり…。

おすすめポイント

元夫の暴力に怯える日々を送っていた千鶴。ひょんなことから、自分を捨てた母を含む4人での共同生活をすることになる。辛すぎる境遇のなかで、孤独を嘆きながら自分の人生を歩めずにいた千鶴。共同生活をとおして、母娘のわだかまりが少しずつほぐされていく姿に心を震わせる。

すれ違っていた母娘が22年ぶりに再会をはたしたことで、悩み葛藤しつつも自分の道を踏みだそうとするさまに、そっと背中を押してくれる作品。

4位『テスカトリポカ』佐藤究

あらすじ

メキシコの麻薬カルテルに君臨するバルミロだったが、敵対組織との抗争によってメキシコから逃走する。潜伏先のジャカルタで再起をはかるため、裏社会に潜り込みチャンスをうかがっていた。

一方で、麻薬組織から逃れるため日本にやってきた女性のルシア。やがて川崎でヤクザの土方と結婚し、コシモをもうけた。育児放棄されながらも、コシモは並外れた身体をもつ青年に成長していく。そしてバルミロと出会い、知らぬ間に彼らの犯罪に巻き込まれていき…。

おすすめポイント

敵対する新興勢力によって組織を壊滅させられたバルミロが、再び返り咲こうと血塗られたビジネスに手を染めていく。アステカ文明の「血の資本主義」を標榜するバルミロにとっては、生きた人間ですら商品になる。血と生贄を求め、想像を絶する暴力のすえに行き着く先から、目が離せなくなってしまう。

圧倒的な暴力に彩られた血なまぐさい世界ながらも、社会の闇をあぶり出す強烈なメッセージが、心に迫ってくる物語。

3位『夜が明ける』西加奈子

あらすじ

「俺」が身長191センチのアキと出会ったのは、15歳の高校生のときだった。普通の暮らしを送っていた「俺」と、 母親からネグレクトを受ける吃音のアキ。ふたりに共通することなんて何もないのに、互いの存在がかけがえのないものになっていた。

大学を卒業したのち、「俺」は テレビ制作会社に就職し、 アキは劇団に所属することに。だが、焦がれて飛び込んだはずのその世界は理不尽ばかり。やがて、俺たちは心も身体 もボロボロになっていき…。

おすすめポイント

「俺」とアキラのふたりが、思春期の15歳から33歳になるまでの友情と成長の日々が描かれる。貧困家庭のつらさ、奨学金という借金、過重労働が当たり前の職場にと、現代社会の抱える闇が語られていく。自己責任という言葉で切り捨てられてしまう弱者たちの叫びが胸に突き刺さってくる。

深い闇のなかで、理不尽なこの世界に抗いながら生き抜こうとする2人の姿が、心に響くものがる作品。

2位『赤と青とエスキース』青山美智子

あらすじ

留学先のメルボルンで女子大生のレイは、現地に住んでいる日系人のブーと恋に落ちた。しかし、レイの帰国の日が刻々と近づいている。そんな2人は「期間限定の恋人」として付き合いはじめるのだが…。(「金魚とカワセミ」)

1枚の「絵画(エスキース)」が織りなす、さまざまな人びとの恋を紡いだ短編集。

おすすめポイント

メルボルンで出会ったレイとブーの期限付きの恋からはじまる、第1章からなる4つの作品集。それぞれが順風満帆な人生ではないながらも、もがきながら前に進んでいく姿に自分の人生を重ねて共感してしまう。長い年月を旅する絵画がそっと寄り添う人びとの縁が、読者の心のを優しく包み込んでくれる。

「エスキース」という1枚の絵画をめぐり、浮かび上がる色とりどりの愛の形に、じんわりと心を温められる作品集。

1位『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬

あらすじ

独ソ戦が激しさを増した1942年。18歳の少女セラフィマは、モスクワ近郊の村に母とともに狩りをして暮らしていた。ある日、ドイツ軍によって襲撃され村人たちは惨殺されてしまう。

ソビエト赤軍の女性兵士に救われた少女セラフィマは、復讐することを胸に秘め訓練を重ねていく。やがて、独ソ戦の分岐点となるスターリングラードの前線へと向かうのだが…。

おすすめポイント

ドイツ軍に母を殺された少女セラフィマは、同じような境遇の女たちが集められた訓練学校で、復讐のため経験を積んでいく。戦争の悲惨さを投げかけつつ、そのなかで懸命に生きる人びとの心情やおこないに、惹きつけられ一気読みされられる。

女性だけの狙撃小隊に配属された少女が、独ソ戦の過酷な状況のなかで葛藤しながらも、どう生きていくのかを描いた心を揺さぶられる物語。

まとめ

どうですか、気になった書籍は見つかりましたか?

この記事を通して、少しでもあなたの読書生活が有意義なものになったら幸いです。

それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ

 

【2022年版】おすすめ小説ランキング まとめ

スクロールできます
1位

同志少女よ、敵を撃て

『同志少女よ、敵を撃て』
逢坂冬馬

Kindle: Audible:
2位

赤と青とエスキース

『赤と青とエスキース』
青山美智子

Kindle: Audible:
3位

夜が明ける

『夜が明ける』
西加奈子

Kindle: Audible: 
4位

テスカトリポカ

『テスカトリポカ』
佐藤究

Kindle: Audible:
5位

星を掬う (単行本)

『星を掬う』
町田そのこ

Kindle: Audible: 
6位

正欲 (新潮文庫)

『正欲』
朝井リョウ

Kindle: Audible: 
7位

黒牢城

『黒牢城』
米澤穂信

Kindle: Audible:
8位

羊は安らかに草を食み

『羊は安らかに草を食み』
宇佐美まこと

Kindle: Audible: 
9位

闇祓

『闇祓』
辻村深月

Kindle: Audible: 
10位

ガラスの海を渡る舟

『ガラスの海を渡る舟』
寺地はるな

Kindle: Audible:

 

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この記事を書いた人

30代の元開発エンジニア。本の書評多め(ミステリ、ファンタジー、気になった本を読む雑食系)。現在は、自由な働き方で生活していけるように、日々の『喜び・怒り・悲しみ・楽しみ』を書きつづっています。

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