こんにちは! ネイネイ(@NEYNEYx2)です。
今回は、原書房より発行されている『2009本格ミステリ・ベスト10』の国内編&海外編のあらすじをご紹介します。
まだ、読まれていない本があれば、これを機に読んでみてはいかがでしょうか。
【歴代リンク】本格ミステリ・ベスト10
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『2009本格ミステリ・ベスト10』のあらすじ紹介【国内編&海外編】
対象作品
2007年11月~2008年10月の作品が対象
国内編
10位『狐火の家』貴志祐介
あらすじ
長野県の旧家で、中学3年の長女が殺害されるという事件が発生。突き飛ばされて柱に頭をぶつけ、脳内出血を起こしたのが死因と思われた。現場は、築100年は経つ古い日本家屋。玄関は内側から鍵がかけられ、完全な密室状態。第一発見者の父が容疑者となるが……(「狐火の家」)。
10位『官能的 四つの狂気』鳥飼否宇
あらすじ
変態する変態助教授・増田米尊のストーキングフィールドワーク中、ターゲットの女性が公園のトイレで惨殺される。「唯一の」目撃者・増田の話が事実だとすれば増田以外に犯人がいなくなってしまうのだが…。
そこへ増田の助手、変態ウォッチャーの千田まりが、なんと現場に落ちていたという「凶器」を持ってやって来る。ディクスン・カーの名作になぞらえた四つの事件―狂気に、変態数学者ならではの超絶思考で挑む。
9位『エコール・ド・パリ殺人事件』深水黎一郎
あらすじ
エコール・ド・パリ――第二次大戦前のパリで、悲劇的な生涯を送った画家たち。彼らの絵に心を奪われ続けた有名画商が、密室で殺された。死の謎を解く鍵は、被害者の遺した美術書の中に潜んでいる!?
8位『ペガサスと一角獣薬局』柄刀一
あらすじ
ドラゴンに踏みつぶされた惨死体。五年前に密閉された小屋から発見された白骨。ユニコーンに突かれ、ペガサスに落とされた兄弟。生命を再生し若返らせる館…。
幻獣たちが跳梁し、奇蹟が現実のものとなる奇々怪々の事件に、“世界の伝説と奇観”を取材するフリーカメラマン南美希風が挑む。
7位『妃は船を沈める』有栖川有栖
あらすじ
「妃」と呼ばれ、若い男たちに囲まれ暮らしていた魅惑的な女性・妃沙子には、不幸な事件がつきまとった。友人の夫が車ごと海に転落、取り巻きの一人は射殺された。妃沙子が所有する、3つの願いを叶えてくれる猿の手は、厄災をももたらすという。
事件は祈りを捧げた報いなのだろうか。哀歌の調べに乗せ、臨床犯罪学者・火村英生が背後に渦巻く「欲望」をあぶり出す。
6位『裁判員法廷』芦辺拓
あらすじ
ある日、あなたのもとに届いた一通の呼出状。それは裁判員候補者として選ばれたという通知だった。裁判など、もちろん生まれて初めての体験。茫洋とした弁護士、森江春策と敏腕検事、菊園綾子が火花を散らす法廷で、あなたは無事評決を下すことができるのか。
5位『青銅の悲劇 瀕死の王』笠井潔
あらすじ
天皇の容態悪化が伝えられる一九八八年、東京郊外頼拓(よりつ)市に近い媛神(ひめがみ)湖畔に滞在中の小説家、宗像冬樹は北澤雨香(うか)の別荘でナディア・モガール、鷹見澤緑と出会う。その頃、頼拓市の旧家、鷹見澤家では奇妙な事件が続けて起きていた。
4位『聖女の救済』東野圭吾
あらすじ
資産家の男が自宅で毒殺された。毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されていた妻には鉄壁のアリバイがあった。難航する捜査のさなか、草薙刑事が美貌の妻に魅かれていることを察した内海刑事は、独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが…。
おすすめポイント
湯川に「これは完全犯罪だ」といわしめたスキのない妻。あろうことか容疑者に心惹かれてしまう草薙の恋の行方も気になるところだ。内海刑事の鋭い洞察力、湯川が草薙刑事を信頼している理由があらわになる。2人の刑事が物語にスパイスを加え、湯川のアリバイ崩しに華を添えている。
3位『完全恋愛』牧薩次
あらすじ
第二次大戦末期の福島県の温泉地、東京からやってきた少年・本庄究は、同じく戦火を逃れてこの村に暮らしていた画家の娘・小仏朋音に強い恋心を抱く。やがて終戦となり、この地で駐留軍のアメリカ兵が殺されるという事件が起きる。
しかし現場からは凶器が忽然と消えてしまう。昭和43年、福島の山村にあるはずのナイフが、時空を超え瞬時にして西表島にいる女性の胸に突き刺さる。昭和62年、東京にいるはずの犯人が福島にも現れる。3つの謎の事件を結ぶのは、画壇の巨匠である男の秘められた恋であった。
2位『ラットマン』道尾秀介
あらすじ
結成14年のアマチュアロックバンドのギタリスト・姫川亮(ひめかわりょう)は、ある日、練習中のスタジオで不可解な事件に遭遇する。次々に浮かび上がるバンドメンバーの隠された素顔。事件の真相が判明したとき、亮が秘めてきた過去の衝撃的記憶が呼び覚まされる。本当の仲間とは、家族とは、愛とは――。
おすすめポイント
幼いころ家族におきた不幸なできごとを心に抱えている、アマチュアロックバンドの姫川亮。そんな彼が、巻き込まれたスタジオでの不可解な事件。亮の幼きころの記憶と、周りの人びととの想いが複雑に交錯して惑わされながらも、次の展開へのワクワクがとまらない。
アマチュアバンドの青年が巻き込まれた不可解な事件をめぐる謎に、幾度となく振り回されつつも、それがクセにる物語。
1位『山魔の如き嗤うもの』三津田信三
あらすじ
忌み山で続発する無気味な謎の現象、正体不明の山魔、奇っ怪な一軒家からの人間消失。刀城言耶に送られてきた原稿には、山村の風習初戸(はど)の“成人参り”で、恐るべき禁忌の地に迷い込んだ人物の怪異と恐怖の体験が綴られていた。
海外編
10位『絞首人の手伝い』ヘイク・タルボット
あらすじ
汝、オッドの呪いによりて朽ちはてよ―晩餐会の席上で始まった、つまらない口喧嘩にすぎないはずだった。だがクラーケン島の所有者フラント氏に向けて義弟のテスリン卿が呪いの言葉を吐きかけたとたん、異変は起きた。
その場に昏倒したフラントは、なんとそのまま絶命してしまった! しかも怪異は続いた。フラントの死体は死後数時間もたたないうちにすっかり腐乱してしまったのだ…。
9位『検死審問』パーシヴァル・ワイルド
あらすじ
リー・スローカム閣下が検死官としてはじめて担当することになったのは、女流作家ミセス・ベネットの屋敷で起きた死亡事件だった。女主人の誕生日を祝うために集まっていた、個性的な関係者の証言から明らかになる真相とは? そして、検死官と陪審員が下した評決は?
8位『道化の町』ジェイムズ・パウエル
あらすじ
道化師ばかりが暮らす町で発生した殺人事件。被害者はもちろん道化師、凶器は投げつけられた毒入りパイ。EQMM読者賞を獲得した表題作ほか、巨人殺しのジャックが持ち帰った金の卵を産むめんどりの盗難事件など、短篇ミステリの名手、本邦初の傑作集。
7位『ポッターマック氏の失策』オースティン・フリーマン
あらすじ
英国の田舎に住む紳士ポッターマック氏。彼の生活は執拗なゆすりに耐える日々だった。意を決した彼は、綿密な計画のもとに犯人を殺害する。完璧とも思える隠蔽工作だったが、その捜査に乗り出したのは科学者探偵ソーンダイク博士だった。ソーンダイクはいかにして見破るのか…。
6位『ケンブリッジ大学の殺人』グリン・ダニエル
あらすじ
ケンブリッジ大学が明日から長期休暇に入るという夜、フィッシャー・カレッジ内で門衛が射殺された。副学寮長のサー・リチャードは、一見単純に見える事件に複雑な背景があることに気づき独自の調査に乗り出すが、やがて帰省した学生のトランクから第二の死体が発見され…。
5位『ロジャー・マーガトロイドのしわざ』ギルバート・アデア
あらすじ
1935年、英国ダートムア。吹雪のため、人々はロジャー・フォークス大佐の邸に閉じ込められた。大佐、その妻と娘、ゴシップ記者、アメリカ人の青年、女流作家、牧師とその妻、女優、医師とその妻。
やがてゴシップ記者が全員の秘密を握っていることを示唆し、彼への憎しみが募るなか、悲劇が起こる。密室状況で記者が殺害されたのだ。被害者のポケットには不可解なアルファベットが記された紙片が。やがてセイウチ髭のトラブショウ元警部が駆けつけ、大佐が重大な告白を始める。
4位『ナポレオンの剃刀の冒険』エラリー・クイーン
あらすじ
動く密室と化した列車内で男が殺された。容疑者は七人。しかもあるはずの宝石がなくなっており、車内のどこを探しても見つからない…。巧みなトリックとエラリーの名推理を堪能できる表題作を始め、国名シリーズを彷佛させる傑作シナリオ八編を収録。
3位『七番目の仮説』ポール・アルテ
あらすじ
ペストだ! その一言に、下宿屋の老夫婦は戦慄した。病に苦しむ下宿人の青年を囲んでいるのは、中世風の異様な衣裳に身を包んだ三人の医師。担架で患者を搬出すべく一行が狭い廊下に入ったとたん、肝心の患者が煙のように担架の上から消え失せた!数刻後、巡回中の巡査が、またしても異様な姿の人物に遭遇する。
言われるままに、路地に置かれたゴミ缶の蓋を取ると、そこにはなんと… だが奇怪きわまる一夜の事件も、実はさらなる怪事件の序章に過ぎなかったのだ。それはさすがのツイスト博士も苦汁を嘗めさせられる難事件中の難事件だった。
2位『霧と雪』マイケル・イネス
あらすじ
食事に招かれたアプルビイ警部が、その屋敷の戸口に立ったとき、「事件」は起こった。屋敷の主人が銃撃されたという。殺されたのだとも。主人は書斎にいるところを窓の外から狙われたらしい。屋敷内の誰もが動機を抱えていそうに見え、また「犯人」が別な人間を狙っていた可能性も取り沙汰される。「わたし」はアプルビイとともに検証に乗り出すのだが…。
1位『ウォリス家の殺人』D・M・ディヴァイン
あらすじ
人気作家ジョフリーの邸宅“ガーストン館”に招かれた幼馴染のモーリス。最近様子のおかしいジョフリーを心配する家族に懇願されての来訪だった。
彼は兄ライオネルから半年にわたり脅迫を受けており、加えて自身の日記の出版計画が、館の複雑な人間関係に強い緊張をもたらしていた。そして憎み合う兄弟は、暴力の痕跡を残す部屋から忽然と姿を消した。
まとめ
どうですか、気になった書籍は見つかりましたか?
この記事を通して、少しでもあなたの読書生活が有意義なものになったら幸いです。
それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ
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