こんにちは! ネイネイ(@NEYNEYx2)です。
今回は、原書房より発行されている『2007本格ミステリ・ベスト10』の国内編&海外編のあらすじをご紹介します。
まだ、読まれていない本があれば、これを機に読んでみてはいかがでしょうか。
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『2007本格ミステリ・ベスト10』のあらすじ紹介【国内編&海外編】
対象作品
2005年11月~2006年10月の作品が対象
国内編
10位『仮面幻双曲』大山誠一郎
あらすじ
時は戦後まもなく。ある地方都市での出来事。占部製糸は紡績会社としては名の売れた企業だった。占部製糸では、双子がトップにつくと栄えるという歴史があり、社長は、かつて仲違いをした弟の双子の息子たちに会社を継がせた。
しかし、その双子の兄弟は、あることから諍いを起こし、弟は家を出た。弟は東京で整形手術を受け、行方をくらませた。そして、その弟から兄への殺人予告が届く。社長である兄からボディーガードを依頼された川宮兄妹だったが、寝ずの番に就いたその夜に兄は殺されてしまった。弟が殺したのか……。
容疑者にはアリバイがあり、捜査は遅々として進まない。そして、第二の殺人が起こった。
9位『向日葵の咲かない夏』道尾秀介
あらすじ
夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。
一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。
おすすめポイント
死体となり発見された友人が、姿を変えてミチオの前にあらわれた。そんな友人とともに事件の真相を探っていく。不穏な空気がただよう物語に不気味さを感じながらも、謎が気になり読み進めさらに霧のなかへと迷い込んでしまう。また、後味の悪さが、読み手を選ぶ小説でもある。
不快な気持ち悪さを感じつつも、狂気じみた独特な世界観に惹かれて、ページをめくる手をやめられない物語。
8位『福家警部補の挨拶』大倉崇裕
あらすじ
冒頭で犯人の視点から犯行の経緯を語り、その後捜査担当の福家警部補がいかにして事件の真相を手繰り寄せていくかを描く倒叙形式の本格ミステリ。
本への愛ゆえに殺人も辞さない私設図書館長の献身「最後の一冊」、退職後は大学講師に転じた元科警研主任が厭わしい過去を封じる「オッカムの剃刀」、二女優の長きにわたる冷戦がオーディションを機に火を噴く「愛情のシナリオ」、経営不振で大手に乗っ取られる寸前の酒造会社社長が犯す矜恃の殺人「月の雫」、以上四編を収録。
7位『骸の爪』道尾秀介
あらすじ
ホラー作家の道尾は、取材のために滋賀県山中にある仏像の工房・瑞祥房を訪ねる。彼がその夜見たものは、口を開けて笑う千手観音と、闇の中で血を流す仏像。
しかも翌日には仏師が一人消えていた。道尾は、霊現象探求家の真備、真備の助手・凛の三人で、瑞祥房を再訪し、その謎を探る。工房の誰もが口を閉ざす、二十年前の事件とはいったい。
6位『シャドウ』道尾秀介
あらすじ
人は、死んだらどうなるの?――いなくなるのよ――いなくなって、どうなるの?――いなくなって、それだけなの――。その会話から三年後、凰介の母は病死した。父と二人だけの生活が始まって数日後、幼馴染みの亜紀の母親が自殺を遂げる。
そして亜紀が交通事故に遭い、洋一郎までもが……。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは?
おすすめポイント
母親が病気で亡くなってから、父親の洋一郎との生活をはじめた小学5年生の凰介。そして彼の周りで、さまざまな不幸が続いていく。あやしい言動が見え隠れするなか、張り巡らされた伏線と、先の読めない展開に心をみだされながらも、物語に引き込まれてしまう。
2つの家族におとずれる不可解なできごとに、いい意味で期待を裏切られるサスペンスフルな作品。
5位『邪魅の雫』京極夏彦
あらすじ
「邪悪な陰謀が陰で渦巻いてるかもしれん」。榎木津の縁談が先方から悉く断られる。その理由を、榎木津の従兄にあたる今出川の命令で、益田は調べ始める。
その頃、小松川署勤務の青木文蔵は、江戸川、大磯で発生した毒殺事件の関連を調査していた。そして、被害者の一人が榎木津の縁談相手の妹だったと判明する。
4位『夏期限定トロピカルパフェ事件』米澤穂信
あらすじ
小市民たるもの、日々を平穏に過ごす生活態度を獲得せんと希求し、それを妨げる事々に対しては断固として回避の立場を取るべし。さかしらに探偵役を務めるなどもってのほか。諦念と儀礼的無関心を心の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を!
恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある小鳩君と小佐内さんは、今日も二人で清く慎ましい小市民を目指す。そんな彼らの、この夏の運命を左右するのは〈小佐内スイーツセレクション・夏〉!?
3位『厭魅の如き憑くもの』三津田信三
あらすじ
神々櫛(かがぐし)村。谺呀治(かがち)家と神櫛(かみぐし)家、2つの旧家が微妙な関係で並び立ち、神隠しを始めとする無数の怪異に彩られた場所である。戦争からそう遠くない昭和の年、ある怪奇幻想作家がこの地を訪れてまもなく、最初の怪死事件が起こる。
2位『顔のない敵』石持浅海
あらすじ
1993年、カンボジア。NGOのスタッフが地雷除去作業をつづける荒れ地に、突然の爆発音が轟いた。立入禁止区域に、誰かが踏み入ったのだ。頭部を半分吹き飛ばされた無惨な死体。これは、純然たる事故なのか、それとも――。
1位『乱鴉の島』有栖川有栖
あらすじ
友人の作家・有栖川有栖と休養に出かけた火村は、手違いから目的地とは違う島に連れて来られてしまう。通称・烏島と呼ばれるそこは、その名の通り、数多の烏が乱舞する絶海の孤島だった。
集まり来る人々。癖のある住人。奇怪な殺人事件。精緻なロジックの導き出す、エレガントかつアクロバティックな結末。
海外編
10位『毒杯の囀り』ポール・ドハティー
あらすじ
1377年、ロンドン。富裕な貿易商トーマス・スプリンガル卿が、邸の自室で毒殺された。下手人と目される執事は、屋敷裏で縊死していた。トーマス卿の部屋の外は、人が通れば必ず“歌う”、通称“小夜鳴鳥の廊下”。この廊下を歩いた者は、執事ただひとりなのだが…?
9位『ローリング邸の殺人』ロジャー・スカーレット
あらすじ
乱歩もその巧妙な手法に魅せられた、アメリカの本格推理作家スカーレット。数少ない作品中、未訳だった最後の一冊が満を持して登場。とある屋敷にて病死する主。その裏でほくそ笑むのは誰だ? 未亡人、義姉、主治医、執事、そして親友を名乗る男…。
それぞれの横顔が疑惑の影に覆われる。複雑に絡み合った怨念の糸を、ボストン警察のケイン警視が巧みに繙いてゆく。
8位『証拠は眠る』オースティン・フリーマン
あらすじ
夫の急死で悲しみに暮れる未亡人とその関係者たち。だが、その中の誰かが夫を毒殺したことが明らかにされる。未亡人の幼馴染みであるルパートは、ソーンダイクに真相の解明を依頼するのだが、やがてそれが考えもしなかった結末へと連なっていった。
誰が、いかにして夫を毒殺したのか。証拠はどこにあるのか。それも確かな証拠が。
7位『奇術師の密室』リチャード・マシスン
あらすじ
往年の名奇術師も、脱出マジックに失敗し、いまは身動きできずに、小道具満載の部屋の車椅子のうえ。屋敷に住むのは、2代目として活躍する息子と、その野心的な妻、そして妻の弟。
ある日、腹にいち物秘めたマネージャーが訪ねてきたとき、ショッキングな密室劇の幕が開く! 老奇術師の眼のまえで展開する、奇妙にして華麗、空前絶後のだまし合い。息も継がせぬどんでん返しの連続。
6位『ひよこはなぜ道を渡る』エリザベス・フェラーズ
あらすじ
旧友のジョンに請われて、彼の屋敷を訪れたトビー・ダイク。屋敷の様子に不審を抱き、邸内に侵入したトビーが目にしたのは、書斎でこと切れている友の姿だった。部屋には弾痕や血痕、争ったあともある。だが、その後判明したジョンの死因は“自然死”だった…?
5位『ヴードゥーの悪魔』ジョン・ディクスン・カー
あらすじ
19世紀半ばのアメリカ、ニューオーリンズ。そこで英国領事を務める男の元へ相談が持ち込まれた。「娘の様子がおかしい。“ヴードゥー・クイーン”に魅せられているようだ。なにかの事件に巻き込まれなければいいが」と。
その最中、警告を発するように、外から人間の首を思わせる瓶が部屋へ投げ込まれた。走る馬車からの人間消失、衆人環視のなかの謎めく死、銃撃、そしてすべてを見透かすような「犯行予告」には“パパ・ラバ”と署名が…。
4位『オックスフォード連続殺人』ギジェルモ・マルティネス
あらすじ
アルゼンチンからの奨学生として、オックスフォード大学に留学した「私」は22歳。渡英したのもつかのま、下宿先の未亡人の他殺死体を発見してしまう。
一緒に第一発見者となった世界的数学者セルダム教授のもとには、謎の記号が書かれた殺人予告メモが届けられていた。その後も、謎のメッセージを伴う不可能犯罪が矢継ぎ早に起こって…。
3位『赤髯王の呪い』ポール・アルテ
あらすじ
1948年ロンドン。エチエンヌは故郷アルザス在住の兄から届いた手紙に驚愕する。ある晩、兄が密室状態の物置小屋の中を窓から覗いてみると、16年前“赤髯王ごっこ”をしたために呪いで刺殺されたドイツ人の少女エヴァの姿があったというのだ。エチエンヌは友人から紹介された犯罪学者ツイスト博士に、当時の状況を語り始めるが…。
2位『間違いの悲劇』エラリー・クイーン
あらすじ
往年の大女優が怪死を遂げたとき、折悪しくハリウッドに居合わせたエラリーは現場へ急行する。しかし、ダイイング・メッセージや消えた遺言状、徐々に明らかになる背景、そして続発する事件に翻弄され、幾度も袋小路を踏み惑うことに。シェークスピアをこよなく愛した女優の居城を十重二十重に繞る謎の真相とは―。
1位『魔王の足跡』ノーマン・ベロウ
あらすじ
ある雪の朝、英国の田舎町ウィンチャムに謎の足跡が出現した。まっさらな新雪に覆われた道の中央に突如現れた蹄の足跡を辿る一行は、野原の真ん中に立つ一本のオークの木へ行き着き、大枝からぶら下がった男の死体を発見する。
蹄の足跡はそこでぷっつりと途切れ、足跡の主はそこから虚空へ飛び立ったとしか思えない状況だった。しかも、問題の木には、昔魔女が縛り首になったという伝説があるという。
まとめ
どうですか、気になった書籍は見つかりましたか?
この記事を通して、少しでもあなたの読書生活が有意義なものになったら幸いです。
それでは、まったです。 (‘◇’)ゞ
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